阪神・青柳 プロ初勝利の地で成長見せた 粘って5勝目「あの時はアマチュアみたいなピッチングだった」

[ 2021年6月12日 05:30 ]

交流戦   阪神3ー2楽天 ( 2021年6月11日    楽天生命パーク )

<楽・神>7回2死二塁、小深田のライナーをキャッチした青柳(撮影・大森 寛明)
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 5年分の成長を見せつける快投だった。阪神・青柳は、今季最長タイの8回5安打2失点で5勝目。プロ初勝利を挙げた思い出の地で、一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。

 「マルちゃんの一発で勝ちゲームになったので、何とかその点差を守ろうと思って頑張りました」

 出ばなをくじかれても崩れない。これが、辛苦を味わってきたキャリアで克服してきた部分だ。茂木のソロなどで2回までに2失点。若き日の背番号50ならズルズルと失点を重ねて試合を壊してしまっていたかもしれない。それでも「何とか最少失点で」と気持ちを切り替え、立て直した。

 3回以降は三塁も踏ませぬ投球。走者がいなくてもクイックモーションを織りまぜるなど、プロ入り後に身に付けた変幻自在のスタイルを駆使し、苦手とされてきた左打者を7人並べた楽天打線を後半は手玉に取った。6回にマルテの逆転2ランが飛び出すと、さらにギアを上げ力投。矢野監督も「8回まで行ってくれたっていうのはすごく助かった。そういう粘りっていうところにまた成長も感じる。勝利の貢献度は高い」と賛辞を贈った。

 16年6月1日の楽天戦でプロ初登板初先発し、5回1失点でプロ初勝利。ウイニングボールを手に初々しく笑った22歳のルーキーは、貫禄をまとった主戦投手として「杜の都」に再び舞い降りた。くしくも球数は5年前と同じ110球。必死に腕を振ったあの日から進化を誇示するように8回まで投げ抜いた。

 「(初登板の)あの時は本当、プロ野球選手じゃなかったというか…アマチュアみたいなピッチングだったので。初登板の場所でこういうピッチングができたので。すべてが成長かなと思います」

 地に足をつけてつかんだ1勝に、意味がある。(遠藤 礼)

 ▽青柳のプロ初勝利 新人の16年6月1日、楽天戦(コボスタ宮城)でプロ初登板初先発。3回1死から3者連続四死球で満塁のピンチも、ウィーラーを空振り三振、銀次を遊ゴロに仕留めて無失点。4回にオコエの適時打を許しただけの5回3安打1失点の力投を見せ、試合は5―3で青柳はプロ初勝利。チーム新人の初登板勝利は14年の岩崎以来2年ぶり、先発右腕に限れば59年村山実以来57年ぶりだった。ウイニングボールはスタンドで見守った母・利香さんに渡すと誓った。

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