阪神・佐藤輝 祖父母の前で激走!二盗から“逆転の風”呼んだ 祖父・勲さん「このまま一歩ずつ進んで」

[ 2021年6月12日 05:30 ]

交流戦   阪神3ー2楽天 ( 2021年6月11日    楽天生命パーク )

<楽・神>5回2死一塁、二盗を決める佐藤輝(撮影・白鳥 佳樹)
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 0―2の5回に勝負のアヤがあった。阪神の先頭・佐藤輝が四球を選ぶ。次打者のサンズ、そして糸原の連続三振で2死となるまでは一塁でおとなしかったが、糸井のカウント1―1からの3球目にスタート。「2死だったんで思い切りいきました」。今季5つ目の盗塁を決めると、捕手・太田の送球がそれて三塁へ。糸井の二塁内野安打で1点差に迫り、直前の走塁がよりクローズアップされた。

 そして6回にマルテが決勝の逆転2ラン…。佐藤輝の足が、間違いなくあの瞬間に“逆転の風”を吹かせた。安打は6回の中前打だけで豪快なアーチはお預けも、マルチな魅力で東北の野球ファンにあいさつした。

 スタンドには宮城県在住の祖父母が応援にかけつけてくれていた。「やり取りはメールで“頑張ります”くらいですが、あした(12日)も、あさっても見に来てくれると思うのでホームラン、打点とかも見てもらいたい」。3月26日からの開幕カード・ヤクルト戦(神宮)以来となる試合観戦で、楽天ファンから阪神ファンに変わったという祖父・勲さん(82)は「大学のときよりもひと回り大きくなった。このまま一歩ずつ進んでほしいなと思いますね」とたくましくなった孫の姿に目を細めた。

 12日は田中将との対戦。「球界を代表する投手の一人なんで、いつもどおりにやって、どれだけ通用するのかと思っています」。もしもレジェンドを沈める一発となれば、野球界のど真ん中に吹く風も少し変わるかもしれない。

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