巨人・坂本、全快マルチ 右手親指骨折から頼れる主将が帰ってきた、連敗4で止めた

[ 2021年6月12日 05:30 ]

交流戦   巨人5-1ロッテ ( 2021年6月11日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>2回1死、左前打を放つ坂本(撮影・光山 貴大)
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 主将は一喜一憂しない。2―1の8回。巨人・坂本は大嶺から17号2ランを放って本塁に戻った岡本和とハイタッチせず自身の打席に備えて打った球種を確認した。3点差となっても勝敗は決まっていない。直後に右前打を放ち、5点目につなげた。

 「結果が出てホッとしていますし、チームの勝利に貢献できて良かったです」。右手親指の骨折からの復帰戦で、自身8年ぶりとなる5番で先発出場。2回1死の初打席では左前打で復帰後初安打を放った。2安打1四球で3度も出塁。走塁時には右手に故障防止の黒い手袋も装着した。

 登録を抹消された5月11日から6月10日までの25試合でチームは9勝11敗5分けで前日まで4連敗。重苦しい空気を敏感に感じ取った坂本は試合前の円陣で声出しを担当し「みんな、ベンチで暗い。明るく元気を出して頑張っていきましょう。3つ勝つよ!」とナインを鼓舞した。15年に主将を受け継いだ阿部(現2軍監督)から受けた助言は「チームが苦しい状況でも常に笑っていろ」。自分よりも、常にチームのことを優先に考え、行動してきた。5月9日以来、1カ月ぶりの1軍の舞台。不安もあったが、その姿勢を貫いた。得点時は喜び、笑顔でチームを盛り上げた。

 依然、首位・阪神とは6ゲーム差だが、主将の復帰は何よりの朗報。原監督も「いい風を吹かせてくれた」と目を細め、4番・岡本和の後の5番起用には「後ろに大将がいると(岡本)和真もピリッとするところがあるでしょう」と説明した。

 離脱中は必死に戦うチームの姿をテレビで見ていたという坂本は「交流戦あと2試合、勝てるように明日が大事」と表情を引き締める。まだまだシーズンは先が長い。一喜一憂せず、虎を追う。(田中 健人)

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