無難に守備こなすドラ6中野のスタメンに納得

[ 2021年4月11日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神4ー0DeNA ( 2021年4月10日    横浜 )

<D・神>5回1死、中野は中前打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 【畑野理之の理論】正直、あまり驚きはなかった。6位ルーキーの中野拓夢が「8番・遊撃」でプロ初スタメンしたことに、だ。多くの阪神ファンも、“やっぱりな”と思ったのではないだろうか。

 前日9日に木浪聖也が1イニングで2失策を記録していたからだ。今季は開幕から先発メンバーは固定されてきたが、遊撃だけは相手先発投手の右・左で木浪と山本泰寛の併用だった。この日は右の上茶谷大河だったため本来なら木浪なのだろう。しかしセ・リーグ最多4失策のため、二塁の控えという位置づけだった中野の抜てきになった。

 イヤらしいが、エラーするかどうかに最も注目していた。結果は4つのゴロを無難にさばいた。すべてイージーな打球だったためアウトにして当たり前なのだが、おそらく阪神ベンチは普通に守ってくれるだけでよかった。1―0の7回2死一、三塁では戸柱恭孝の中堅に抜けようかというライナーをキャッチ。ベンチの指示もあったが、戸柱のスイングを見た自身の判断で二塁ベースに寄っており「狙いどおりでした」。マウンドの青柳晃洋が「抜かれたと思ったけど、いいところに守っていてくれた」と感謝したプレーだった。8回からは二塁を守った。

 元々、遊撃手としての入団だった。春季キャンプの第1クールでは二遊間でノックを受けたが、木浪や山本、小幡竜平らと比較すると肩が強くなく、三遊間への深いゴロを不安視された。すぐに二塁に回され、糸原との勝負に放り込まれた。

 球団公式サイトの新人選手紹介では、アピールポイントは「守備力」とし、ファンへ向けたメッセージでも「ショートは中野と言ってもらえるように頑張ります」と自己紹介している。

 現状は二塁の糸原健斗が開幕から打撃好調のため、中野は今後、遊撃での出場が増えそう。首脳陣も7日のウエスタン・リーグの中日戦(鳴尾浜)で遊撃を守らせており決して急きょではなく、実は想定し、準備をさせていた。

 4打数1安打でも打率は・462。9回は野選だったがプロ初打点も記録し、初盗塁もマークした。1位の佐藤輝は言うまでもなく、2位の伊藤将司は開幕ローテーションに入ってすでに初勝利を挙げ、8位の石井大智はセットアッパー候補。新人たちが開幕ダッシュの原動力となっている。 (専門委員)

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