ドラ1候補の筑波大・佐藤隼輔が完封 スカウト陣が絶賛したある球種

[ 2021年4月11日 11:00 ]

首都大学野球春季リーグ   筑波大1ー0武蔵大 ( 2021年4月10日    大田 )

<首都大学野球 筑波大・武蔵大>12球団スカウトの前で完封した筑波大・佐藤隼輔
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 首都大学野球春季リーグ戦が10日、開幕し、3試合が大田スタジアムで行われた。筑波大は最速151キロ左腕の佐藤隼輔投手(4年)が先発し、武蔵大打線を3安打完封。今秋ドラフトで1位候補に挙がる左腕は12球団スカウトが視察する前で8三振を奪う好投を見せ、06年以来の優勝を狙うチームに勢いをつけた。

 しなやかなフォームから繰り出す直球が佐藤隼の代名詞。初回は140キロ代後半の速球で武蔵大の1、2番を連続三振に斬った。だが、ドラフト対象年を迎えた左腕は新しいスタイルで己の力を見せつけた。

 「うまく緩急を使うことができた。チェンジアップを使えるようになって投球に幅が出てきた。今は3つ(直球、スライダー含め)投げるボールがある」

 昨秋までは直球と決め球のスライダーが中心だったが、スプリットのように鋭く落ちるチェンジアップで変化をつけた。奪った8三振の内訳は直球で4つ、変化球で4つと、打者に狙いを絞らせなかったことはデータが示した。

 スタンドで視察したスカウト陣も最速で148キロを計測した直球ではなく、チェンジアップにうなった。楽天の後関昌彦スカウト部長は「チェンジアップが決め球として使えている。ボールの出どころも見えづらく、打者がタイミングを取れていない。(昨年は早川を指名したこともあり)左は何人いてもいい。良い投手は欲しい」と評し、広島の尾形佳紀スカウトは「チェンジアップで左打者からもカウントが取れている。(死球のリスクもあり)左投手が左打者にチェンジアップで攻めることは少ない。力感なく投げることができ、評価は高いと思う」と語った。

 7回の無死二塁のピンチなど勝負どころではギアを上げ、先発投手としてのゲームメーク力も見せた。同大の川村卓監督は「チームを勝たせることが彼にとってプラス。今日のゲームは大きい」と1―0の厳しい展開で勝利した左腕を称えた。

 昨秋のリーグ戦防御率は脅威の0・56。新たな武器でその数字を超えることを予感させた。(柳内 遼平)

 ◆佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ)2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台高では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大でも1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選ばれた。1メートル81、82キロ。左投げ左打ち。

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