62年ぶり珍記録!法大・三浦が“ノーヒットワンラン” 東京六大学、2年ぶりの春開幕

[ 2021年4月11日 05:30 ]

東京六大学野球・第1週第1日   法大2ー1慶大 ( 2021年4月10日    神宮 )

<法大・慶大>8回、三振を奪い、グラブを叩き雄たけびを上げる法大・三浦(撮影・木村 揚輔)
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 開幕し、1回戦2試合が行われた。法大は今秋ドラフト候補の三浦銀二投手(4年)が慶大を相手に無安打1失点で完投勝利を挙げる「ノーヒットワンラン」を記録。リーグでは59年以来62年ぶり3度目の快挙だった。コロナ禍で2年ぶりの開催となった春。開幕戦では昨秋優勝の早大が東大を6―5で下した。

 試合後のキャッチボール中だった。三浦はしゃがみ込んだ。どっと疲労が出た。9回は2つの四球で2死一、二塁のピンチを招いたが、最後の力を振り絞った。145球目、142キロの直球で8個目の三振を奪った。右拳を握り、吠えた。

 「序盤から真っすぐでインコースを突いて、他の変化球が生きていた。開幕で力が入ったけど、自分の中では及第点」

 1925年から始まった東京六大学野球の長い歴史で、史上3人目となる「ノーヒットワンラン」。同じく3人しか達成者がいない完全試合に並ぶ珍しい記録だ。最速150キロを誇る右腕は140キロ中盤の直球にスライダーやカーブを織り交ぜ、ノーヒットを続けた。2―0の8回1死三塁の場面では、内野陣が前進守備を敷かなかった。遊ゴロで1点を失ったが、集中力を切らさなかった。「(ノーヒットノーランは)5回くらいから狙っていた」と振り返る快投の一方で、6四球と制球を乱したことを反省し「ノーヒットで点を取られるのは恥ずかしい。四球が多いからですね」と苦笑いした。

 今春からエースと主将の2つの重責を担う。視察したソフトバンク・永井智浩スカウト部長は「うちで言えば東浜タイプ。東浜も大学ではキャプテンをやってチームを勝たせる投球をしていた」と粘りの投球を評価した。

 趣味はサイクリング。「お年玉とお小遣いをためて買った」という1台10万円を超える高価な自転車で、川崎市の寮から東京スカイツリーや東京ディズニーランドまで遠出し、リフレッシュしながら足腰を鍛えている。大学ラストシーズンの初戦は、珍記録での好発進。「いい流れを運べるように」と今後の戦いに目を向けた。(川島 毅洋)

 ◆三浦 銀二(みうら・ぎんじ)1999年(平11)12月30日生まれ、福岡県出身の21歳。小学3年から野球を始め、筑紫丘中時代は軟式野球部に所属し、3年時に福岡選抜入り。福岡大大濠では3年春に甲子園出場。法大では1年春からリーグ戦に登板し、通算41試合で9勝7敗、防御率2.49。1メートル75、80キロ。右投げ右打ち。

 ≪プロでも4度のみ≫プロ野球でノーヒットに抑えながら得点を許したのは、継投を含め4度しかない。39年5月6日阪急戦の宮口美吉―平野正太郎(南海)、同年8月3日金鯱戦の亀田忠(イーグルス)、59年5月21日巨人戦の村山実(神)、64年5月13日南海戦の牧野伸―山本重政(近鉄)が記録。うち、39年の南海だけが敗れ、対する阪急は史上唯一の無安打勝利(スコア2―1)となっている。

 ▼法大・加藤重雄新監督(初采配で勝利し)苦しい試合だったが選手たちがよく粘ってくれた。三浦のピッチングに尽きる。

 ▼法大・岡田悠(7回に決勝の中前2点打)詰まったのでショートフライかなと思った。良かったです。全部勝って優勝します。

 ▼慶大・福井主将 三浦は捉えたと思ってもファウルになるなど、球速表示以上にストレートの質が良かった。

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