進撃しない巨人…打てず球団ワースト12戦連続3得点以下 原監督「何とかしなきゃね」

[ 2021年4月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2ー4広島 ( 2021年4月10日    マツダ )

<広・巨>5回2死二塁、岡本和は内野ゴロに倒れる(撮影・森沢裕)
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 巨人打線が「3点の壁」に直面している。2連敗で4位に転落した原監督は打開策の必要性を口にした。今季最少の3安打で2得点。「3点を目指しているんだけど、なかなか3点取れない。何とかしなきゃね」。3得点以下は12試合連続に伸び、93年の球団ワースト記録に並んだ。

 「打線は水物」と言われるように出ないときは出ないが出るときは面白いようにつながる。長打で流れを変える役割も担うのがクリーンアップだが、チームは開幕からリーグで唯一3番~5番に就いた打者がその試合で一発を打っていない。

 この日も4番・岡本和は2点を勝ち越された直後の5回2死二塁で九里の内角シュートに三ゴロ。開幕から14試合で本塁打がなく、打率・180。指揮官は前日に「打つべき人が打っていない」と言及している。

 初回のブレーキ役は5番の大城だった。相手が2連続失策とバタついて先制しなお1死一、二塁で遊ゴロ併殺。一気に畳みかけることができない。3番の梶谷も打率・167と本来の打撃ではない。

 新型コロナ陽性判定で丸、中島ら主力4人が離脱中。安打を打てなくとも四球や進塁打で文字通り打線を「線」にしてきた経験ある巧打者の不在も大きい。指揮官は「このメンバーで何とかしなきゃいけない。チーム全体でジャイアンツとして戦わないと。総力戦で」と次戦を見据える。

 19年開幕戦で敗戦して以来2年ぶりの借金1だが原監督は「深く考えていない。ああ、そうですかという感じ」と語った。最善の策を講じ、チーム状況を好転させる。(神田 佑)

 《安打12戦連続1桁》巨人は3月28日DeNA戦から12試合連続3得点以下。93年6月30日中日戦~7月14日広島戦に並ぶ28年ぶり2度目の球団ワースト記録になった。また、安打も12試合連続で2桁なし。こちらは14年5~6月の19試合連続が球団ワーストだがどうか。

 ▼巨人・戸郷(3回2/3を9安打4失点で今季初黒星)先制してもらったのに(リードを)守ることができず申し訳ないです。

 ▽93年の巨人 64勝66敗1分けで優勝したヤクルトに16ゲーム差つけられた3位に沈んだ。7月終了時でヤクルトに3・5ゲーム差と2位で猛追も、夏以降に失速。長嶋監督の復帰1年目で松井秀喜がドラフト1位で入団、長嶋一茂が金銭トレードで加入、と話題は多かったが、シーズンを通して打線が低調だった。

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