夏男だ阪神・近本、吉田義男に並ぶ119安打 レジェンドも感激「記録が抜かれるのは本望」

[ 2019年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-5広島 ( 2019年8月10日    京セラD )

2回2死一、三塁、勝ち越しの適時打を放ちガッツポーズを決める近本(撮影・後藤 正志)
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 阪神・近本がまたひとつ階段を上がった。2回2死一、三塁で左腕・床田の高めスライダーを捉えて一時勝ち越しとなる右前適時打。2試合ぶりの安打は今季119安打目となり球団新人では1953年の吉田義男に並ぶ6位に浮上した。

 「甘かったので、タイミングを合わせて打てました」

 好機で期待に応えた姿に、吉田氏は「本当によくやっている。私と同じ小さな体でひたむきに取り組む姿勢は頼もしい。記録が後輩たちに抜かれていくのは本望です」とコメントしたが、当の近本は「記録とかはあまり考えていないです」と目の前の戦いに全力を注ぐことだけに集中している。

 この日の安打は、この1本だけ。初回先頭では二ゴロに終わり3点を追う4回2死二塁では遠藤の前に見逃し三振に倒れるなど、満足いく働きができなかった。「先頭で出塁したりして勝てるようにやっていきたい」。表情を崩すことなく、まだまだ続く戦いに向け気を引き締めた。

 9日は無安打に終ったが気持ちをリセットできているからこそ引きずらなかった。その裏で、打席では指1本分バットを短く持ったりするなど常に工夫も凝らしている。「タイミングが一番大事だと思うので、合ってないなと思ったら変えている」。反省を即座に打席で実行できるあたりが並の新人とは違うところだ。

 8月はこの日を含めて37打数14安打、打率・378と好調をキープしている。球団新人のシーズン最多安打は16年高山の136安打だが、現状でははるかに超える160本ペースで、長嶋茂雄が持つリーグ記録153安打の更新も十分に可能だ。勝負の夏――。記録にも記憶にも残る一打を放つことで、さらに虎党を魅了する。(長谷川 凡記)

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