ヤンキース、王者奪還へ独走 懸念はマー君のスプリット

[ 2019年8月11日 09:00 ]

ボール変更の犠牲者?ヤンキースの田中(AP) 
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 ヤンキースが王座から遠ざかって今季で10年目。09年、フィリーズと戦い松井秀喜氏(45=現ヤ軍GM特別アドバイザー)がMVPとなったワールドシリーズが最後の登場だった。そして今季、圧倒的な強力打線で独走中のヤ軍だが、ポストシーズンで気になるのはエース・田中、とニューヨーク・タイムズ紙のヤ軍担当記者が心配している。「大リーグ機構(MLB)によるボール変更の“犠牲者”が、田中と決め球のスプリット」と言うのだ。

 MLBは「ボールの仕様は変えていない」と強弁するが、エース級の投手たちは「握った感じが違う。出てきてきちんと説明しろ」と怒る。田中を心配する担当記者もMLBの言い分など問題にせず、投手の指の感覚を信じる。各種プロスポーツのデータ分析専門メディア「ジ・アスレチック」によれば今季の試合球は過去16シーズンの試合球より縫い目が低くなったという。「投手の指の感覚をデータが証明した。空気抵抗が少なくなったボールは飛距離が伸びるし、変化球は甘くなる。多くの投手が対策に苦心している」と伝える。田中は担当記者にスプリットが「昨季に比べ、落ちず、横に変化してツーシームのようになってしまった」と言う。今季田中のスプリットの被打率は・292でキャリアワースト。17年は・191、18年は・220、状況は年を追って悪化している。

 田中はスプリットを投げる時、人さし指と中指を縫い目に沿う形で握っていたが「大きく変えて人さし指と中指を縫い目にかける握りを試しはじめた」そうだ。ポストシーズンまでにものにできるのか。数字の解説記事全盛の中、担当球団の選手に寄り添う昔風の記事が楽しい。 (野次馬)

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