阪神自慢の“鉄壁左腕トリオ”能見、島本、岩崎が無失点リレー 矢野監督「リズムを作ってくれました」

[ 2019年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-5広島 ( 2019年8月10日    京セラD )

2番手で登板した能見(撮影・坂田 高浩)
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 阪神の劇的勝利の裏には、猛虎の最大の“武器”の威力があった。先発の西を7回からリリーフした能見、島本、岩崎の左腕トリオが、劣勢の中でも見事な無失点リレー。9回に上位打線を3者凡退に抑えた岩崎が、今季2勝目を手にした。

 勝ちパターンでも十分に通用する中継ぎ陣がブルペンにズラリとそろうのが、今季の阪神の強みだ。3―5の7回は、能見が2死一塁で鈴木とまともに勝負せずに半ば意図的に歩かせるなど、ベテランらしく細心の注意を払う投球で無失点。ビハインドでの登板でも淡々と仕事をこなし「チームが勝てて良かった。僅差ならああいう展開はあるから」と涼しい顔だった。

 8回の島本も無安打に抑えると、圧巻だったのが岩崎だ。1番から始まった強力打線を相手に西川を直球で空振り三振。菊池涼にも力勝負を挑み4球目の低め真っすぐで見逃しの三振を奪った。2安打していたバティスタは平凡な右飛。「良かった。また明日。今日のことはもう忘れて」とすぐに気持ちを切り替えていたが、これで7試合連続無失点。その間に1勝6ホールド。しかも5戦連続で3者凡退と完璧な投球を続けている。

 矢野監督は「2点負けているところでね。今はもう(岩崎)優も勝ってるところでいくピッチャーなんですけど、どうしてもあの回は0でいきたいということでリズムを作ってくれましたね」と最敬礼。リーグ最強のブルペン陣を、僅差で投入できる展開にさえ持ち込めれば、まだまだ浮上の可能性はある。(山添 晴治)

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