関東第一、4年ぶり夏1勝 4番・平泉“亡き父へ届け”バックスクリーン弾で逆転ののろし

[ 2019年8月11日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第5日1回戦   関東第一10―6日本文理 ( 2019年8月10日    甲子園 )

<関東第一・日本文理>3回、バックスクリーンに豪快なソロ本塁打を放った関東第一・平泉(撮影・木村 揚輔)
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 亡き父の高々と打ち上げる打球に憧れていた。甲子園の大舞台。関東第一(東東京)の4番・平泉が放った打球は大きな放物線を描き、バックスクリーンに消えた。

 「弾道の高い本塁打を打って、父の打つ球も弾道が高かったなと思い出した」。3回、3ボールから迷いなくバットを振り切った。「ストライクが欲しい場面なので思い切って振った」。高校通算37号、今大会10号のソロアーチで反撃のノロシを上げ、この回4点を挙げて逆転した。

 野球を始めたのは小学1年。心筋梗塞で42歳の若さで亡くなった父・克則さんが、バットを買ってきてくれたのがきっかけだ。休日には父とキャッチボールや打撃練習。家族に「甲子園で本塁打を打ちたい」と目を輝かせて言っていた平泉は「夢がかなったので凄くうれしい」と喜んだ。

 父は小学4年のときに他界。以来、女手一つで育ててくれた母・貴子さん(54)はスタンドから観戦し「夢をかなえてくれてうれしい。最高です」と目を細めた。母の作る鶏そぼろ丼が大好きで中学3年で体重が93キロもあったという平泉。「母に本塁打を見てもらえてうれしい」と照れくさそうに話した。

 再逆転され、1点を追う4回にも右越えに同点適時三塁打。野口の適時打で決勝のホームも踏んだ。1年時は肩の関節唇損傷で約1年ボールを投げられない時期もあったが、筋力トレーニングに励んで肉体改造。82キロの筋肉質の体に「特に上半身の筋力には自信がある」と胸を張った。

 オコエ(現楽天)を擁し、ベスト4の15年以来4年ぶりの白星。頼もしい4番は「日本一が目標。東東京大会から毎試合安打しているので、これからも安打を打ちたい」と宣言した。 
 (武田 勇美)

 ▼楽天オコエ(15年度卒)初戦突破おめでとうございます。次もチーム一丸となって勝利を積み重ね、自分たちのベスト4を超えてください。

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