花咲徳栄・菅原のフェアプレー精神 「死球じゃない」と自己申告 直後に同点ソロ

[ 2019年8月11日 19:57 ]

第101回全国高校野球選手権2回戦   明石商4―3花咲徳栄 ( 2019年8月11日    甲子園 )

<明石商・花咲徳栄>7回1死、花咲徳栄・菅原は左越えにソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 5年連続初戦突破は果たせなかった。

 1点を追う7回1死走者なし。9番の菅原謙伸捕手(3年)が打席に立った。1ボールからの2球目は内角へのスライダー。菅原はボールを避けようと本塁方向に体をかがめた際に左腕に投球が当たった。だが死球は宣告されず、最終的にボールと判定された。

 その際、球審がボール宣告する前に菅原は「前屈みによけてしまったので自分が悪いと思った。球審にすみませんと言いました。相手にも謝りました」。死球と主張してもいい状況だったが、死球ではないと自己申告。2ボールとなり、直後の3球目を振り抜き、公式戦初アーチとなる左越えへ同点ソロを放った。

 菅原は試合後、「いろんな方が見ている。ここは聖地だし、埼玉の代表として出ている。花咲が出てきて良かったと思われるプレーをしたい。高校生は正々堂々やらないと。うちは5年連続で出ているし、(当たりに行くような)プレーはしちゃいけない」。

 フェアプレーを体現し、花咲徳栄は清々しく聖地を後にした。

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2019年8月11日のニュース