近江 左腕・林が自責1の好投も“守乱”6失策で6失点、2年連続初戦突破ならず

[ 2019年8月11日 13:01 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   近江1―6東海大相模 ( 2019年8月11日    甲子園 )

<近江・東海大相模> 完投したものの敗れ肩を落とす近江・林(左)(撮影・亀井 直樹)
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 近江(滋賀)は1―6で東海大相模(神奈川)に敗れ、2年連続の初戦突破はならなかった。

 昨夏の甲子園準々決勝で金足農(秋田)に2ランスクイズでサヨナラ負けしてから1年。雪辱を胸に臨んだナインだったが、悔し涙を流した。昨夏8強入りの立役者で今大会屈指の技巧左腕の林(3年)は、強打の東海大相模打線を6安打に抑え自責点は1だったものの、滋賀大会無失策の守備陣が6失策と大きく乱れて6失点。滋賀大会4試合で26イニング無失点の林は、内外角に直球、変化球を制球良く投げ込み、好投手の片りんは見せた。

 攻めては2回、先頭の4番・有馬主将(3年)が左翼線二塁打を放ったが、板坂(3年)、三浦(3年)が連続空振り三振。鈴木(2年)も遊ゴロに倒れ、先制機を生かせなかった。1点を先制された直後の4回は、1死三塁から有馬が浅い中飛、板坂が三ゴロに打ち取られるなど、強硬策が裏目に出て得点機を逃した。5点を追う8回2死満塁から有馬の押し出し四球で1点を返したが、続く板坂は空振り三振に倒れるなど反撃は届かなかった。

 試合後、多賀章仁監督は「林はいい投球を見せた。負けはすべて私の責任。6失策は想定外でした。東海大相模さんの機動力に慌ててしまった」と試合を振り返った。捕手としてエース林をリードした有馬主将は「林は最高の投球をしてくれたのに打者が応えられず申し訳ない。林でなければここまで来られなかった。林と出会えたことに感謝したい」と話した。

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