履正社、奥川対策も完封負け…監督、ナインが語る凄さ「真っすぐが来たと思ったら急に曲がった」

[ 2019年3月23日 20:50 ]

第91回選抜高校野球大会 第1日1回戦   星稜3―0履正社 ( 2019年3月23日    甲子園 )

<履正社・星稜>9回1死一、三塁、奥川(左)のへの投ゴロ併殺に倒れて最後の打者となる履正社・井上(撮影・北條 貴史) 
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 履正社・岡田龍生監督(57)は、星稜・奥川の前に完敗といった表情だった。

 「あれだけ変化球でも直球でもストライクが取れるのは見たことがない。高校生レベルを超えている。奥川君を攻略しないと、日本一にはなれないというのが分かった」

 開会式リハーサルのあった22日には「プロ野球の開幕戦で投げられる力がある」と奥川を絶賛。ただ、手をこまねいていたわけではなかった。速球対策として、打撃マシンの速度を160キロ近くに設定し、通常よりも短い16メートルの距離から練習したが、結果的にその上を行かれた。7回までに出塁したのは3回の野口(右安打)だけでは策も打てず、8回は敵失、9回は四球を絡めて得点圏に走者を進めたが、力でねじ伏せられた。

 エース左腕の清水は、投手戦に持ち込むことができなかった責任を背負った。

 「初回に先制点を与えてしまって悔しい。相手に流れが行ってしまうので、もっと踏ん張りたかった」

 球の出どころを見えにくくするため、テークバックの小さい新フォームに取り組んでいた。しかし、3月8日の練習試合で左手に打球を受けたことで、ノースローが続き、元のフォームに戻したがケガの影響を否定。8回2失点(自責1)の内容に「奥川君が素晴らしいのひと言。自分は実力不足なんで、夏にもう一度、甲子園でプレーできるようにしたい」と潔かった。

 大阪勢の大会3連覇という夢も消えた。2安打と意地を見せた主将の野口は「プロに近い投手と対戦できて、次につながるはず。大阪は簡単に勝ち進める地域ではないが、大阪桐蔭を倒して帰ってきたい」と勝負の夏を見すえた。

 ▼履正社・桃谷(2三振1四球)ブレーキのかかったスライダーで手が出なかった。あんなキレがあって、曲がり幅が大きいのは見たことがなかった。真っすぐが来た、と思ったら急に曲がった。

 ▼履正社・池田(2三振)高めの球に力があった。直球に押し負けないように意識したが、変化球に対応できなかった。

 ▼履正社・小深田(1安打2三振)9回は何でもいいからつなごうと思って、くらいついた。終盤、球威が落ちたところを狙おうとした。球速は上がっていなかったが、やっぱりすごかった。

 ▼履正社・井上(2三振)スライダーが右打者に向かってくるので、かかとに体重が乗ってしまう。直球、変化球ともに切れがあった。

 ▼履正社・内倉(3三振)映像で見ていたよりも、1つ上だった。低めの伸びが(去年対戦した大阪桐蔭の)柿木さんクラス。

 ▼履正社・西川(2三振)言葉で表すなら、壁にあたったようなスライダー(の軌道)だった。壁にあたってガクンと曲がっていく感じ。スプリットもすごかった。

 ▼履正社・野口主将(3打数2安打1三振)低めは捨てるよう指示が出ていたけど、キレがすごくて振ってしまった。チームで徹底できなかった。

 ▼履正社・野上(2打数無安打)自分に対しては力を抜いていたように感じた。直球狙いの時にスライダーが来て、対応が難しかった。

 ▼履正社・関本(8回に代打で三ゴロ失策)初球の真っすぐを狙い通りに打ったが、差し込まれた。

 ▼履正社・清水(2三振)過去最高の相手でした。スピード、キレがすごかった。

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