“横綱”イチローの引退惜しむ 野球界番付社代表「一人横綱が解消できたのですが…」

[ 2019年3月23日 13:24 ]

1998年、新大関に昇進した日本野球界番付を持つイチローと塩村和彦代表の写真を示す塩村氏、後ろは実寸の日本野球界番付
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 年に一度、会議で諮ったプロ野球全選手の実力を基に日本野球界番付を発行する野球界番付社の塩村和彦代表(58)が22日、大阪市内で取材に応じ、米大リーグ・マリナーズ、イチロー外野手(45)の現役引退を惜しんだ。

 引退会見では、オリックスに所属した日本球界時代、仰木彬監督と出会った1994年までは野球が楽しかったが「その後は番付を上げられちゃって。そこからは苦しかった」との発言があった。その後、複数の番付編成会議メンバーから「番付とは日本野球界番付のこと?」という問い合わせが届いたと明かした。

 新大関に昇進した98年の開幕前、当時の本拠地・神戸で会い、直接、番付表を手渡したが、その時に「横綱に上がるには?」と逆質問を受けた。15戦全勝もしくは14勝1敗に相当するタイトル獲得などと昇進条件を説明すると、本人は「頑張ります」と語っていたという。

 まだ、番付で三段目だった94年に210安打して以降、急速に番付を上げ、2000年に1年だけ横綱を張ったイチロー。米大リーグへ活躍の場を移した01年以降は番付を外れた。ただ、もしも今季、引退せずに日本球界に復帰していれば、横綱への返り咲きが確実だった。

 先月、市内で開かれた今季の会議では巨人・丸、西武・秋山が大関に同時昇進。巨人・坂本勇、ソフトバンク・松田宣との4大関態勢になったが横綱はソフトバンク・内川だけ。塩村氏は「一人横綱が解消できたのですが…」と残念がっていた。

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2019年3月23日のニュース