阪神・佐藤輝「記録塗り替えたい」、22日から中日3連戦で高橋由伸の新人左打者19発超えなるか

[ 2021年6月22日 05:30 ]

阪神・佐藤輝は高橋由伸の新人19発超えを狙う
Photo By スポニチ

 新人史上最強スラッガーの称号も夢ではない。着実に本塁打を量産してきた阪神・佐藤輝にとって、次なるターゲットは98年高橋由伸(巨人)。左打者では2リーグ制以降最多の19本は、もう目の前にある。

 「子どもの頃に見ていた“巨人の天才バッター”というイメージの方なので、しっかり自分のバッティングをして、記録を塗り替えることができれば」

 前回4月のバンテリンドーム3連戦では8打数1安打と苦しんだが、その1本は大野雄から放った特大の右越え弾だった。前カードの巨人3連戦では11打数5安打と大当たり。19、20日と2試合連発で迎える難敵左腕との再戦は、期待値の方が上回る。

 「すごい方たちの記録を塗り替えることができるのはうれしいこと。常に1本でも多くホームランを打ちたいと思ってプレーしているので、しっかり自分のスイングをして積み重ねていければ良いと思う」

 佐藤輝にしてみれば、記録は塗り替えるためにあるのだろう。20日の巨人戦では球団新人歴代2位の80年岡田彰布に並ぶ18号。同1位で22本塁打の69年田淵幸一を、視界にとらえた。63試合を終えての18本は、年間40発ペース。この調子を維持できれば、59年桑田武(大洋)、86年清原和博(西武)が持つ31本塁打の新人最多記録も更新が見えてくる。

 「ホームランは一番球場やチームの雰囲気が変わる。でも、打点がほしい場面でヒットだったり、チームの勝利に結びつく一打を多く打てるよう、勝負強い打者になっていきたい」

 誰よりも、本塁打が持つ魅力を知る。貪欲に追い求めるのは、そのためだ。阪神ファンのみならず、プロ野球ファン全体をも魅了する豪快弾。その期待に応えるべく、真価を発揮する。(長谷川 凡記)

続きを表示

2021年6月22日のニュース