ダル7勝目 ランディ超えメジャー最速1500奪三振に「家族、両親、皆さんに感謝」「凄く調子良かった」

[ 2021年6月22日 15:30 ]

ナ・リーグ   パドレス6-2ドジャース ( 2021年6月21日    サンディエゴ )

先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(34)が21日(日本時間22日)、本拠地サンディエゴでのドジャース戦で今季15度目の先発登板。17年に在籍した古巣相手に、6回にこの日11個目の三振を奪い、メジャー最速となる通算1500奪三振を達成した。6回2安打1失点で今季7勝目(2敗)、田中将大(現楽天)に並ぶメジャー日本人3位タイとなる通算78勝目を挙げた。日米通算は171勝となり、現役投手では松坂大輔(現西武)を抜き、単独3位。防御率は2・50。チームは6―2で勝利し、5連勝となった。

 初回は1死から四球を出したが、そこから3回2死まで7者連続空振り三振。続く1番ベッツには初球、外角シンカーを中越えの本塁打とされ、1点を失ったが、後続を断った。4回は2者連続空振り三振など3者凡退。5回も空振り三振を含めた3者凡退だった。6回は先頭・スーザJr.をカットボールで見逃し三振に仕留め、メジャー最速となる通算197試合目での通算1500奪三振を達成した。これまでの最速はランディ・ジョンソンの206試合だった。その後は2死から味方の失策で出塁を許し、ターナーにもカットボールを右前打とされ一、三塁の危機を迎えたが、スミスをカットボールでニゴロに退けた。

 また、この日から大リーグ機構(MLB)が投手による粘着物質不正使用の取り締まりを強化し、罰則の適用を厳格化。ダルビッシュは初回、4回投球後に審判団からグラブと帽子のチェックを受けた。

 ダルビッシュは「きょう凄く調子良かったです。昨日のキャッチボールから凄くいいなと思っていましたし、ブルペンでも良かったですから、自信を持っていきました。きょうみたいな日は真っすぐでいっても前に飛ばないという感じはあるので、どんどん真っすぐでいきました」と胸を張った。

 ランディ・ジョンソンの206試合を超えメジャー最速となる通算197試合での1500奪三振については「いろんなことがありましたし、凄く苦しい時もありましたけど、日本ハムGMの吉村(浩)さんに悪い時も君は世界一の投手だからと言われていて、凄く自分も腐りそうな時だったんですけど、持ちこたえられました」と振り返った。また「自分の家族、妻にずっと支えてもらっているので、感謝してます。ファンの方々が自分の投球に対してポジティブな意見をたくさんくれるので、皆さんに感謝しています」「この体に産んで、育ててくれた両親に感謝したいです」とも語った。

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