西武・山川 ファウル!?いやスライス弾!強烈横スピンで左翼ポール直撃

[ 2020年8月6日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―2日本ハム ( 2020年8月5日    札幌D )

<日・西>6回1死一塁、2点本塁打を放つ山川(撮影・高橋茂夫)
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 打った本人の西武・山川からは、打球の行方が誰よりもよく見えた。逆転して迎えた6回1死一塁。スイング直後に下を向いたのは完全にファウルだと思ったからだ。しかし風のないドーム球場で、ボールが左から右へと大きく曲がる。そして左翼ポールを直撃。「打球がスライスしてビックリした!」。本人も口を「おーっ」とまん丸に開けて驚いた。

 「うまく打てたけど、あんな感じでホームランになるのは何年かに一度、あるかないかだと思う」。山川の常人離れしたスイングがあればこそ、の一発だった。マルティネスの投球は131キロの外角チェンジアップ。強く巻き込むようなスイングでバットの先っぽに当たったボールに、横回転のスピンがかかった。ポール直撃。13号2ランでリーグトップの楽天・浅村に1本差に迫った。

 9回の適時打と合わせて2安打3打点の活躍も、打率・240と低空飛行が続く。チームは前日までプロ野球ワーストタイの6試合連続2桁三振。山川自身も6試合連続で計10三振を喫した。「もちろん三振でいいと思って打席には入っていない。どうにかしようという思いが三振になってしまうこともある」。不名誉な記録は止まったが、三振を恐れれば山川最大の魅力が消えてしまう。「自分の良さは積極性」と、これからもガンガンとバットを振りまくる。

 真夏。7月21日からのロッテ戦を前に同じく不振の森、そして岡田との3人で思い切り髪の毛を刈り上げたヘアスタイルの「刈り上げ3兄弟」に変身した。スライス打法。髪の毛もボールもきれいに「カット」した。(鈴木 勝巳)

 ▼西武・スパンジェンバーグ(6回の決勝6号2ランなど3安打)ストライクの甘い球を狙っていた。一打席一打席、いい結果を残せるよう取り組んでる。アグレッシブに打ち続けたい。

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2020年8月6日のニュース