大谷が負傷後初会見 二刀流継続への思い「もう一回やりたい」「来年の頭から投げられるように」

[ 2020年8月6日 11:00 ]

2日の登板後、初めてオンライン会見に臨んだ大谷

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が5日(日本時間6日)、2日のアストロズ戦登板後に「右肘付近の屈筋回内筋痛」と診断されてから初のオンライン会見に臨んだ。投球再開まで4~6週間を要するため、投手復帰は来季への持ち越しがすでに決定。「(投手復帰)初戦、投げた感じもそんなに良くなかった。(打者に気持ちを)切り替えていきたいなと思います」と語った。

 同戦は2回途中で5四球を与え2失点で降板。最速97マイル(約156キロ)を計測した一方、最後の打者となったスプリンガーに対する直球は89マイル(約143キロ)まで落ち込み、状態が懸念されていた。大谷は「張りはありましたし、97(マイル)とか出ている段階であまり腕が振れていないなと思った。97(マイル)でも90(マイル)でもそんなに変わらなかった」と説明。降板後に違和感を訴え、すぐに精密検査を受けたが「長引くような感じではない。リハビリの過程での炎症なのかなと思っています。一発で(右肘のじん帯などが)切れたなっていう感じではなかった。最初はじん帯の張りなのかなと思ったくらい」と話した。

 当初はマイナー戦で数試合の調整登板を経てから復帰予定だったが、今季はコロナ禍の影響でマイナーリーグが中止に。メジャー登板で状態を上げるしかなかった。18年10月に受けた右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン)の再手術に関しては「(医師から)ないと言われています。保存(療法)というか部位的に(前回と)違うところなので。普通に安静にしてという感じ」と否定した。

 2年ぶりに二刀流復帰を目指したメジャー3年目は登板2戦目で幕を閉じた。今後の二刀流継続については「可能性があればやりたいなと思っている。それを含めて(エンゼルスに)獲ってもらっているので。もう一回やりたいなと思いました」と意欲的。「シーズンはまだ終わっていないので(打者として)頑張りたい。来年の頭からしっかり投げられるようにやりたい」と力強く語った。

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2020年8月6日のニュース