「ちむどんどん」“高嶋政伸劇場”全開&田良島さん名言!二ツ橋の“後輩”が房子にプロポーズの過去

[ 2022年6月16日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第49話。漁港の食堂を訪れた二ツ橋(高嶋政伸)と暢子(黒島結菜)(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第49話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第49話は、暢子(黒島)は退店を決意した二ツ橋(高嶋政伸)から仕事の引き継ぎを受ける中、知られざる房子(原田美枝子)をめぐる過去の話を知ることに。一方、沖縄から上京し、検査を受ける歌子(上白石萌歌)は不安のせいか塞(ふさ)ぎがちになり、優子(仲間由紀恵)も暢子も心配…という展開。

 1週間後、検査結果が出る日。二ツ橋は仕入先の引き継ぎのため、暢子と漁港へ。暢子は食堂に連れられ、新鮮なイカに舌鼓を打ち、大満足。歌子のこともあり、新メニュー考案は難航している。

 二ツ橋の父も療養中。茨城の実家の洋食店を継ぐよう、母に泣きつかれた。二ツ橋はオーナー・房子(原田美枝子)のことを「くれぐれもよろしくお願いします」と暢子に頼む。「アッラ・フォンターナ」への愛情ゆえに、誤解されやすいタイプ。「私はオーナーほど美しく、優しく、知性と気品に満ちあふれた素晴らしい女性を、他に知りません」。暢子は「好きなんですか?二ツ橋さんはオーナーのことが好きなんですね。どこをどう聞いても好きだとしか思えません」と飛躍した。

 二ツ橋は「昔、そんな後輩がいました」と切り出した。“後輩”は房子と苦楽を共にするうちに、尊敬が愛情に。10年前、清水の舞台から飛び降りる気持ちで思いを告げた。

 「オーナー、私と結婚していただけませんか?」

 「悪いけど、あなたの気持ちには答えられないわ」

 「なぜですか」

 「忘れられない人がいるの」

 「えーっ!一体、どこの誰です」

 「その人とは結ばれない運命。一生添い遂げることはできないの」

 二ツ橋の“1人芝居”。房子が忘れられない男性は、別の女性と結婚している。“後輩”は誰かを突き止め、直接話。相手の男性は「悪いのはオレだ。あの人のこと、くれぐれもよろしく頼む」。“後輩”は従来の関係のまま働くことをお願いしたという。「バカな男です。キッパリあきらめて店を辞め、新しい道を選べばよかったのに。いつまでも未練がましく、心のどこかで、ひょっとしたらという淡い期待を捨て切れず、身の程知らずな醜い男」。“鈍感”な暢子も察知。二ツ橋が殴りかかった三郎(片岡鶴太郎)の姿を思い浮かべた。

 「あまゆ」店主・順次(志ぃさー)も「なるほどね。ついに暢子ちゃんも、そんな話を聞いてしまったか」。戦争が始まる前、房子と三郎は結婚するはずだったという。

 暢子は歌子のことや田良島(山中崇)の言葉「分かってても、分かってない振りをした方がいいこともある。世の中は不公平で理不尽なことがたくさんある。頑張れば必ずハッピーエンドになる、わけでもない。だけどね、明日はきっといい日になる、と思うことが大事。何があってもあきらめないで、どうすれば少しでも楽しく、希望を持って生きていけるか。料理作りも新聞作りも、そんな思いを込めてやってるんじゃないかなぁ」を思い出し、新メニューを閃(ひらめ)いた。

 “高嶋政伸劇場”全開、田良島の名言が光る回となった。

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