渡部陽一氏 ウクライナ取材で印象的な光景「戻って来た家族に花束を渡して、抱き合って」

[ 2022年6月16日 17:11 ]

 戦場カメラマンの渡部陽一氏(49)が16日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演し、ウクライナ取材で目にした印象的な光景について語った。

 首都キーウや近郊の虐殺が起きた街を中心に、1週間の取材を終え、12日に帰国した。ロシア軍が虐殺に使用した戦車や兵器などが、キーウ中心部で市民向けに展示されていたという。渡部氏は集まった市民たちの言葉を紹介。「“ウクライナ側が勝利する”という言葉を、展示されている環境に集まってきた方々の声として、勝利の宣言というのは強く聞こえましたね」。ウクライナの勝利を信じて疑わない人々の士気を感じたことを明かした。

 キーウでは平穏を取り戻しつつあると感じたという。「ウクライナから外部に出国して避難していた方々が、大きく戻って来ているうねりというものが、この1カ月でより強く、深くなっています。都市部に関しては、日常が戻りつつある」。駅を取材したところ、微笑ましい光景があったという。「駅では花束を持った方々がたくさんいて、戻って来た家族に渡して、みんなで抱き合っている。ペットまで一緒に戻って来ているので、皆が笑ったり涙したり。そういう姿が見えるようになってきていますね」と報告した。

 一方で、東部では激戦が続いている。「ウクライナが限られた兵力でどれだけ押し返すことができるのか、この戦い方に関してはかなり厳しい現実という声が上がっています」と、戦況悪化を懸念していた。

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2022年6月16日のニュース