運航会社を事業取り消し 社長の主張に柳沢秀夫氏は憤り「責任を棚に上げて言っているようにしか」

[ 2022年6月16日 19:03 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 ジャーナリストの柳沢秀夫氏が16日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、北海道知床沖で起きた観光船の沈没事故で、事業認可取り消しの処分を受けた運航会社の社長に憤りを口にした。

 4月に観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故では、乗客・乗員26人のうち14人が死亡、12人が現在も行方不明となっている。国交省は安全管理規程の17項目に違反しており、同省北海道運輸局がこの日、運航会社「知床遊覧船」の事業許可を取り消す行政処分を下した。柳沢氏は「今回の処分は妥当だと思います。これまで分かっていることを考えてみても、かなりずさんな運航をしていたことは間違いありません」と見解を示した。

 同社の桂田精一社長は、処分に先立ち、「処分は国に対する世論の批判を回避するための見せしめ的なもの」「監査などの確認をするという点で国にも責任がある」などとする陳述書を提出していた。

 こうした主張について、柳沢氏は「国の対応についても、まったく問題がなかったかといえばそうではない。でも、それについては、しっかり検証した上で是正するという話」とコメント。その上で、「ここで“責任は国にもある”というのは筋違いですね。桂田社長の言うことに、そうだなと思える人がどれだけいるのかなと思います。自分の責任を棚に上げて言っているようにしか聞こえませんからね」と、厳しい言葉を並べた。

続きを表示

2022年6月16日のニュース