脚本・演出の上田誠「本公演は特別なもの。やっとこの時がきた」ヨーロッパ企画第40回公演発表会見

[ 2021年11月17日 16:51 ]

 劇団「ヨーロッパ企画」の第40回公演「九十九龍城」の取材会が17日、大阪市内であり、脚本・演出を務める上田誠(42)は「昨年はコロナで本公演がなくなり、2年ぶりの公演となります。我々にとって本公演は特別なもの。やっとこの時がきたなと、気合いを入れて頑張ります」と決意を語った。

 京都を拠点にコメディを追求する同劇団。新型コロナ渦で昨年の本公演は中止に。舞台休演の間はYouTubeでの生配信など、新しい試みをしてきた。

 2年ぶりの今回は、94年まで香港・九龍地区に存在し「東洋の魔窟」とも呼ばれた巨大で複雑怪奇なスラム建造物群「九龍(クーロン)城」をモデルにした「九十九龍城」。上田は「ただならぬ迫力があって、善悪を越えたすごみのある、九龍城より11倍すごい魔窟の九十九龍城です」と説明した。

 2人の刑事が、事件捜査のために「九十九龍城」を捜査。魔窟をのぞいて住人を捜査する物語。「香港の活劇はカンフーやカースタンドのイメージがある。会話劇だけでなくアクションも入れたい。期待してください」と話した。

 出演は早織(23)、石田剛太(42)、酒井善史(40)、角田貴志(43)、諏訪雅(45)、永野宗典(43)、本田力(42)、土佐和成(44)、西村直子(36)、藤谷理子(26)、中川晴樹(44)ら。

 公演は滋賀・栗東市の「栗東芸術文化会館さきら中ホール」(12月18日)を皮切りに、京都市「京都府立文化芸術会館」(12月23~26日)、東京・世田谷「本多劇場」(来年1月7~23日)、大阪・梅田の「シアター・ドラマシティ」(同2月19、20日)など全国11劇場で上演される。

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2021年11月17日のニュース