【箱根駅伝】金哲彦の目 “区間新よりチームの勝利”奏功した原監督の前半逃げ切り作戦

[ 2020年1月3日 15:39 ]

金哲彦氏
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 青学大は6、7区で東海大に追い上げられたものの、全く動じることなく最後まで自分たちのペースで逃げ切った。特徴的だったのはどの選手も最初からオーバーペースで突っ込んでいたことだ。これまでの復路の戦い方は前半抑えて後半引き離すパターンが多かったので、そのつもりでいた追う東海大の選手たちはいくら走っても差が縮まらないので戸惑いながら走っていたはずだ。恐らくは原監督の指示で、区間新を狙うよりもまずはチームのために相手の出鼻をくじく作戦だったのだろう。

 当然、どの選手も一様に15キロ過ぎから苦悶の表情に変わったが、ブレーキを起こすことなく中継点まで走りきった。前半突っ込んでも逃げ切れるだけの練習を積んできたからこそできた作戦で、あらためて原監督の手腕を再認識させられた。

 東海大もタイム的には悪くなかったし、6区の館沢は120%の力を発揮した。他の選手も100%以上の力を出したが、全員が120%の結果を出した青学大の方が一枚上手だった。

 3位争いも見応えがあった。往路は強いと言われていた国学院大は、復路も決して弱くはなかった。復路の選手もきちんと仕上げていて、このままいけばいずれは優勝を狙えるチームに入ってくるだろう。東京国際大も留学生の力が大きかったとはいえ、他の選手も素晴らしかった。今回上位に入ったことで今後の新入生獲得にも好影響があるだろうし、初めてシード権を獲得した創価大も含め、ますます「戦国駅伝」に拍車がかかりそうだ。(駅伝マラソン解説者)

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