渡辺雄太がパリ五輪での格上撃破に意欲「玉砕覚悟で速い展開から3ポイントを打っていく」

[ 2024年4月26日 11:00 ]

WOWOWの独占インタビューに応じた渡辺雄太
Photo By 提供写真

 NBAで日本人最長の6季目を終えて来季のBリーグ入りを表明した渡辺雄太(29=グリズリーズ)がNBAアンバサダーを務めるWOWOWの独占インタビューに応じ、NBAプレーオフの見どころや、パリ五輪への思いなどを語った。

 ――NBAは21日からプレーオフが始まった。注目のチームは?

 「自分が所属していたサンズはやっぱり気になる。それからレイカーズやナゲッツも注目している。西も東も、どこが勝っても不思議じゃないというか、それぐらい今シーズンは混戦だったと思っているので、下位シードが上位シードを倒す可能性は十分あり得る。どのチームが勝ち上がってもおかしくない」

 ――今季はレーカーズと昨年10月と11月に対戦した。八村と対戦した感想は?

 「去年のプレーオフから3ポイントシュートが格段にうまくなった。元々シュートが上手な選手ではあったが、どちらかというとドライブからのレイアップやミドルレンジを得意としていた中で、今季から3ポイントもかなりの高確率で決めている。距離を詰めたら抜かれてしまうし、スペースを空けたら3ポイントを決められる。対戦相手にしたらすごく嫌な選手だった」

 ――NBAを6季戦った中で、試合以外で印象に残っている出来事は?

 「プライベートはほとんど犠牲にした6年間だったので、プライベートで記憶に残っていることは全くない。僕より能力や技術のある選手が1、2年でNBAを去っていくのをずっと見てきたので、その犠牲があったからこそ自分の能力で6年間やってこられたと思う。本当にバスケのことだけを考えた6年間だった」

 ――今夏にはパリ五輪が控える。1次リーグでドイツ、フランスなど強豪と同組になった。

 「チームの目標はこの間、トム(・ホーバス監督)がベスト8を目指すと発表した。今の僕たちにとっては良い目標だと思う。ドイツもフランスも強豪でだが、正直言って、五輪でどの国と対戦しても、どの組に入っても変わらない。ただ、開催国のフランスと対戦できるのはうれしい。お客さんも満員になると思うので、完全アウェー状態の中で五輪を戦えるのはすごい楽しみ」

 ――日本代表が五輪で勝ち進むために1番大切なことは?

 「対戦相手を考えるより、まず自分たちが練習でやっていることをいかに試合で出せるかが大事。相手の方が強いのは分かっているので、玉砕覚悟で自分たちが得意とする速い展開から3ポイントを打っていって、それを高確率でしっかり決めることができれば、どの国相手で戦えるのではないかと思っている。めちゃくちゃ楽しみです」

 ※WOWOWはNBAのカンファレンス1回戦と準決勝の注目カードを1日1試合ライブ配信。カンファレンス決勝は全試合ライブ配信。NBAファイナルは全試合を生中継。

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