前回王者・東海大は往路4位 両角監督「爆発力に欠けた」復路強力布陣で逆転連覇だ

[ 2020年1月3日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝・往路 ( 2020年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町、107・5キロ )

名取燎太(右)からたすきを受け取った東海大・西田壮志(撮影・島崎忠彦)
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 前回王者の東海大が、苦しい状況に追い込まれた。19年大会の5区で区間2位と好走した西田は死力を尽くしてゴールにたどり着いたが、倒れ込んで救護テントに直行。標高874メートルの最高点まで上った後の下りを終えると、「意識がない状態だった」と明かす。区間7位にとどめたが、首位の青学大とは3分22秒差の4位。「70~80秒差をもくろんでいたので…」と両角速監督の表情が曇った。

 1週間前に38・6度の発熱、3日前には左アキレス腱を痛めた西田の状態は大誤算。他の区間でも区間賞はなく、東海大まで往路新の高速レースに対応できなかった。「うちも新記録なので予定通りといえば予定通りだけど、爆発力に欠けた」という指揮官の言葉が全てを物語っていた。

 昨年は首位・東洋大との1分14秒差を復路で逆転して戴冠。補欠に回している館沢主将、阪口の黄金世代の4年を当日変更で投入する可能性が高い。昨年8区区間新でMVPに輝いた小松は、同じ8区にスタンバイ。自身のツイッターに「まだまだ諦めてません!」とつづった。「ドラマは最後に待っているかもしれない」と指揮官。青学大を猛追し、新春の逆転劇を演じる。

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