東京国際大、往路過去最高3位!ケニア人1年生・ビンセント 異次元3区59分台で7人抜き

[ 2020年1月3日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝・往路 ( 2020年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町、107・5キロ )

戸塚中継所、3区・ビンセントにたすきを繋ぐ東国大・伊藤(左)(撮影・会津 智海)
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 東京国際大が箱根路を盛り上げた。初出場した16年の往路12位が過去最高だったが、3位フィニッシュで過去の成績を大幅に更新。5区の山瀬がガッツポーズでゴールテープを切ると、迎えた選手たちは笑顔の花を咲かせた。11年の創部当時からチームを率いる大志田秀次監督は「上位校もいるから6位くらいかと思っていた。3位は想定外だし、上出来」と望外の結果に喜びを隠せない様子だった。

 ダブルエースがチームの躍進を支えた。1区は13位と出遅れたが、2区は昨年7月のユニバーシアードでハーフマラソン銅メダルの伊藤が区間2位の快走。同金メダルの東洋大・相沢とデッドヒートを繰り広げた。3区のケニア人留学生、1年生ビンセントも初の駅伝で7人抜き。1メートル87と長距離選手としては大柄な体をフルに使い、ハーフマラソンに換算すれば世界歴代5位前後に相当する驚異的なペースで駆け抜け、区間記録を2分以上更新する59分25秒の独走。3区で初めて1時間切りを果たし「何人抜いたか覚えていないけど、めちゃうれしい」と振り返った。

 伊藤は「相沢はライバル。2区でやれたのは絶好の機会で、ここで勝てれば学生最強ランナー」と思っていたと明かす。大志田監督からは「相沢の後ろをついて行け」という指示が飛んでいたが、伊藤は「負けたくなかったので横に並んだ」と負けん気の強さから並走を選択。デッドヒートを繰り広げ、「お互い競り合って10回くらい仕掛けあった」と汗を拭った。残り3キロで相沢に後れをとったが、順位を5つ上げた8位でたすきを渡した。「復路もこのままの順位で、5強をつぶしてほしい」と熱望。復路でも快進撃を信じていた。 

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2020年1月3日のニュース