埼玉出身の20歳・YUKU、韓国での芸能活動を選んだ理由 韓国語わからないまま留学→デビューしヒット

[ 2022年12月8日 12:05 ]

韓国9人組グループ「DKB」唯一の日本人メンバー・YUKU
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 11月20日、日本人メンバーも所属する韓国の9人組ボーイズグループ「DKB(ダークビー)」が、よみうりランドで日本初となる単独ショーケースを開催した。日本ファンが歓喜したイベント終了後、9人がスポニチの取材に答え、今後の日本での活動と目標について熱意を打ち明けた。

 「DKB」は、E-CHAN(イチャン)、D1(ディーワン)のリーダー2人と、TEO(テオ)、GK(ジーケー)、HEECHAN(ヒチャン)、LUNE(ルン)、JUNSEO(ジュンソ)、HARRY-JUNE(ヘリジュン)、そして日本人メンバーのYUKU(ユク)の9人組。ヒップホップをベースとしたパフォーマンスに加え、作詞・作曲や振付創作、アクロバティックなどを自ら手掛けるなど、独自でハイレベルな音楽性で世界的な人気を誇っている。

 9人の中で唯一、日本人メンバーとして在籍しているYUKU(20)は、埼玉県出身。所属事務所のブレイブエンターテインメントで、初の日本人アーティストとなった。

 2002年生まれのYUKUは、中学まで日本で過ごし、韓国年齢(数え年)に合わせて2019年に韓国の高校に入学。芸能活動と韓国語での勉学を両立させ、今年3月に高校を卒業した。韓国で活動する中で、YUKUは「自分の魅力は笑顔。どんなときも笑顔でいるし、自分でいうのも何ですが努力家で…我慢強いというか、自分のやりたいことに関してはどんな時間も努力も惜しまない。根性もあるので、それが自分の長所かな」と長所をアピールした。

 日本ではなく、韓国で芸能活動をしようと思ったきっかけは、母の影響が大きかった。「母が元々K-POP好きで、コンサートやファンミーティングにずっとついて行っていたんです」と、母とともにK-POPの魅力に触れることが多かったという。日本でダンスを習っていたが、K-POPの演出を目の当たりにし「こっちの世界もやってみたい」と思い始めた。

 この思いが日々募り、ついに韓国行きを決断。「日本のアーティストの方も魅力的な方が多い。その中で、自分はK-POPに惹かれたというか…クオリティーが高くてグループ全体の実力やスキルが高くて、自分もこういう風になりたいなと思い、韓国に行くことを決断しました」と韓国を選んだ理由を明かした。

 努力が実り、ついにブレイブエンターテインメント初の日本人アーティストとしてデビュー。「日本人初」という肩書きについては「正直、緊張やプレッシャーをあまり感じない」とリラックスした表情。「日本人で初めてというのは、逆に嬉しいというか。他に日本人がいてくれたら、友達になったり、韓国で過ごす上では楽なのかもしれないですけど…」と前置きした上で「自分が唯一の日本人というのは、それが色になるというか、自分の力になるというか。武器になるので、むしろラッキーくらいに思ってます」と胸を張った。

 堂々とした姿が印象的なYUKUだが、渡韓直後は「全く韓国語が分からない状態」だったという。「あいさつくらいしかできなくて…みんなについて行って、練習をして、それだけ。ですが、毎日毎日韓国語を聞いていると慣れていって、やっとここまで韓国語が上達したという感じです」とはにかんだ。そんなYUKUについて、メンバーは「頭がいい」と口をそろえて称賛した。

 K-POP人気の高まる日本での目標として、YUKUは11月20日に行われた初のショーケースを振り返り「次は自分たちの単独ライブをしたい」と宣言。「タイトル曲だけではなくて、アルバムに入っている曲もいい物が多いので、そういう曲たちを見せることができたらと思います」と楽曲への自信をのぞかせた。

 世界でも高評価を得ているDKBだが、日本での活動はまだ2回。YUKUは「もっとみなさんに会えるように機会を作っていくので、ぜひ待っていていただきたいのと、これから僕たちはもっともっと成長していきたい。まだ成長途中なので、もっとカッコよくなって戻ってきます」と日本のファンへさらなる成長を誓った。

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