EXIT兼近“1軒の苦情で公園廃止”に持論「そういう1人の大人の声は何で我慢できるのか…」

[ 2022年12月8日 23:12 ]

EXITの兼近大樹
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 お笑いコンビ「EXIT」りんたろー。(36)と兼近大樹(31)が8日放送のABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演。長野市内の公園が「子供の声がうるさい」などの1軒の住民の苦情で来年3月に廃止が決まったことに対して持論を述べた。

 番組では長野県長野市にある「青木島遊園地」が、「子供の声がうるさい」といった苦情が発端で来年3月31日をもって廃止になるというニュースを取り上げ議論を展開。公園は児童センターや保育園が隣接。04年の開設当初から、それ以前から隣接する場所に住む1軒の住民から「児童センターに迎えに来る保護者の車のエンジン音や公園で野球をして遊ぶ子供たちの金属バットの音がうるさい」「子供の声がうるさい」「夜に花火をやっていてうるさい」「午前中は遊ばせるな」「午後からの利用は一度に5人まで」などの苦情が絶えず、張り紙やルールづくりなど対策を講じるなどしてきたが、その影響で公園の利用者が減少したことなどを総合的に判断し昨年3月、ついに児童センターが公園の利用中止を決定。こうした流れの中、長野市も廃止を決定した。このニュースはSNS上含め「1世帯の苦情に屈していいのか」「子供の遊び場と未来を奪っていいのか」「長期間我慢したようだ。騒音のつらさは理解できる」など多くの賛否の声が上がった。

 廃止を決めた長野市公園緑地課課長は「それ(音)をずっと毎日繰り返し聞いていたら、そちら(住民)のご意見も察するというか、分かりますので」と話し、さらに「利用されなくなった公園に税金を使うことはできない」との判断だったという。

 さまざまな声を受け兼近は「多様性と言われていますから、1人の少数の意見というのを、もちろんぶん投げてはいけないと思いますけど」と住民側の意見に理解は示した上で、「子供の声がうるさいというより、1人のこのような大人の声の方がうるさいと思うんですよ」と厳しめの主張を展開。「そういう(大人の)声は何で我慢できるのか。子供の声を我慢できないのに、なんで1人の大人の声は…子供には我慢させているわけじゃないですか。“じゃあ騒がないで”とか。でも大人は“騒いでるからうるさいよ”って言えるっていう、立場の強い人が立場の弱い人を抑えつけている感じが、どうしても僕からは見えちゃうんですよ」と子供の声は我慢できないのに、我慢できない大人の声や主張は周りが“うるさい”とは言わず我慢してしまう今の社会の風潮があると嘆いた。

 さらに「家の中にいても子供ってうるさいですよ。家の中で遊んでいてもうるさいから多分昔の人って子供は外で遊べって言っていたと思うんですよ。だから“子供は外で遊ぶ”が圧倒的大多数(の考え方)になってはいるとは思うんですけど。家の中でもうるさいから外で遊べ、外でもうるさいから家に戻る…でまた苦情が来るから外で遊ぶ…だったらもう防音施設をつくるしかないというか、家一つ一つに防音の子供が住むための家をつくってくれよっていう。もう今どうしようもないですよ、子供って。だから(子供が)必要のない存在にされちゃっている感じがして、僕はちょっと許せないです。必要なものとされているはずなのに、大人たちから必要のないものに無理やりさせられているというか。納得のいかないことが多いです」と社会における現代の子供たちの存在や居場所について危機感を強く訴えていた。

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