「炎のランナー」作曲のバンゲリス氏がフランスで死去 79歳 コロナ感染で治療中

[ 2022年5月20日 09:59 ]

79歳で亡くなったバンゲリス氏(AP)
Photo By AP

 映画「炎のランナー(Chariots of Fire=1981年))」や「ブレードランナー(1982年)」の音楽を手掛け、ギリシャ人として唯一、アカデミー賞の作曲賞を受賞していたバンゲリス氏(本名エバンゲロス・オディセアス・パパサナスィウ)が17日にフランス国内の病院で死去。地元メディアやAP通信が19日に報じているもので79歳だった。新型コロナウイルス感染の治療を受けていたと報じられている。

 ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は19日に「電子サウンドの先駆者だった」とする追悼のメッセージを発表。同氏はフランスやロンドンとアテネを行き来する生活を送っていた。

 バンゲリス氏は1943年3月29日、ギリシャのボロス近郊で生まれ、4歳から独学でピアノを弾き始め、音楽家としての人生がスタート。正式な音楽教育を受けていないこともあって楽譜は読めないと自身で語っていた。

 高校時代からプロとしての音楽活動を開始。ジャズバンドでピアノなどを演奏し、高校卒業後は美術学校に進学したが、1963年にアテネで音楽界に正式にデビューした。

 1974年にはリック・ウェイクマン(72)の後任としてプレグレッシブ・ロックバンドの「イエス」への加入を打診されているが辞退。1980年代になると「炎のランナー」や「ブレードランナー」、さらに日本の「南極物語(1983年」などのサウンドトラックを手がけて注目された。

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2022年5月20日のニュース