大谷 カーショーとの公式戦初対戦、ニゴロ3本も妙あった駆け引きと攻防

[ 2020年8月15日 22:17 ]

インターリーグ   エンゼルス4―7ドジャース ( 2020年8月14日    アナハイム )

ドジャース戦の5回、二ゴロで一塁に向かうエンゼルス・大谷。投手カーショー
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が14日(日本時間15日)、本拠地ドジャース戦で現役最強左腕カーショーと公式戦で初対戦した。3打席13球の攻防は二ゴロ3本に抑えられたがその駆け引き、攻防には妙があった。

 両軍無得点で迎えた2回。四球のレンドンを一塁に置き大谷は初球の直球を狙っていた。先頭のフレッチャーから4番・レンドンまで初球の入りがすべて直球だったことからの狙いだったが、カーショーが選択したのはスライダー。大谷のバットは空を切り、2ボール1ストライクから89マイル(約143キロ)のスライダーに二ゴロ併殺打。先制機を逸した。

 ならばと4回。今度はスライダーを狙った。1ボールから88マイル(約142キロ)を捉えた鋭い打球は狭い一、二塁間を襲ったが二塁手ヘルナンデスがダイビングの好捕に加え素早い送球で二ゴロ。これにはエース左腕も「足の速い大谷なのに信じられないプレーだった」と感謝した。

 7回の3打席目もスライダーに二ゴロに倒れサイヤング賞3度、MVP1度の最強左腕からの初安打はお預けとなったが、9回に右腕トライネンから左翼線二塁打を放ち4打数1安打。メジャー通算215安打とし日本人歴代10位の新庄剛志(元メッツなど)に並んだ。

 試合後、ジョー・マドン監督は7回1安打1失点で今季2勝目を挙げたカーショーについて「以前に見た時より球速が上がっていた。スライダーも素晴らしく試合を支配していた」と脱帽だった。(笹田 幸嗣通信員)

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