星稜 主将・内山「“必笑”貫けた」 昨夏リベンジならずも林監督「うちらしい試合できた」

[ 2020年8月15日 13:23 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   星稜1―10履正社 ( 2020年8月15日    甲子園 )

<星稜・履正社> 履正社にリベンジならず肩を落とす星稜ナイン(撮影・大森 寛明)
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 新型コロナウイルスの影響で中止となった今春センバツに出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」4日目が15日、甲子園球場で行われた。昨夏の選手権決勝の再現となった第1試合、星稜(石川)は履正社(大阪)の猛攻の前に1―10で敗れた。

 林和成監督は思わぬ大敗に「もう少し皆さんがワクワクするような競った試合がしたかった」と悔しがりつつも「生徒たちは十分力を出してくれたと思う」と戦い抜いた選手たちにねぎらい。履正社先発・岩崎の前に1得点と苦しんだが、「まともに岩崎君と勝負しても、打ち崩すのは難しいだろうというとことで、足を絡めていくぞという話はしていたんですが、結果、関本くんのストライクの送球で(盗塁は)すべてアウトになったが、うちらしい試合はできた」と充実の表情を浮かべた。

 2番手で登板した1年生左腕・野口練は5回を無失点で抑える好投。「だいぶ緊張してはいたが、彼の持ち味は十分出してくれた。いいピッチングをしてくれた」と称えた。「最後まで星稜らしく楽しんで、笑ってプレーするぞと、選手たちは貫いてくれた。3年生も苦労しながら、ここまでたどり着いた。よくやったと言いたいと思う」とねぎらった。

 プロ注目の主将・内山壮真(3年)は「最後、負けはしたが、最後まで星稜らしい、自分たちらしい野球を貫けたので良かった。最後まで“必笑”も貫けたし、自分たちのスイングをするってことも貫けた」とキッパリ。「序盤に点差はついてしまったが、9回を通して諦めずに自分たちの野球を貫けたところが成長した部分」と胸を張った。

 内山は1年春からベンチ入りを果たし、正遊撃手として昨夏の甲子園準優勝にも貢献している。新チームからは正捕手としてチームをけん引している。最後の甲子園での試合は「最後1試合しかできなかったですけど、自分の3年間の集大成として自分の力を発揮できたので、良かった」と満足の表情。「この3年間はつらいことが多かった。つらいことを乗り越えてきたという思いをしっかり今後に生かしていきたい」と前を向き、「みんなにはありがとうという言葉を、1、2年生には自分たちの思いを託して頑張ってもらいたい」と話した。

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