仙台育英・須江監督 逆転負けにも選手称え「一生懸命頑張った」、田中主将は後輩に日本一の夢託す

[ 2020年8月15日 20:03 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   仙台育英1―6倉敷商 ( 2020年8月15日    甲子園 )

<倉敷商・仙台育英>あいさつ終了後スタンドに向かって拍手をする仙台育英・須江監督=左(撮影・河野 光希)
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 新型コロナウイルスの影響で中止となった今春センバツに出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」4日目が15日、甲子園球場で行われた。第3試合は仙台育英(宮城)が倉敷商(岡山)に1―6で敗れた。

 4回に1点を先制したものの追加点を奪えず、逆転を許した。須江監督は「負けさせてしまったのは残念ですけど、倉敷商が素晴らしいチームでしたが、(仙台育英も)一生懸命頑張ってくれたので負けても心は晴れやかです」とすがすがしい表情を見せた。

 序盤に好機を作ったが相手の好守に阻まれて無得点に終わり「ひとつ抜けていれば流れが来るところだったけれど、走塁ミスが出てしまったりして、相手のピッチャーがよく投げたと思います」と倉敷商の投手陣に脱帽していた。

 エースの向坂が7回途中まで6失点と本来の出来ではなかったが「東北大会までたくさんの経験を積んでエースにふさわしいピッチングをしてくれた。下級生の先発や早めの継投を考えたが向坂が頑張ってきたチームなのでいけるところまでは甲子園のマウンドに立たせたいと思った。ナイスピッチングだったと思う」とねぎらった。

 これがラストゲームとなった3年生には「多くのストレスを抱えながら大人が思う以上に苦しい日々だったと思う。彼らは前向きにひたむきに頑張ってくれて、全国の高校球児に恥じない行動を取ってくれた。ほめてあげたい」と賛辞を送った。

 田中主将は「この経験を力にこれからも歩んでいきたい。特別な夏ということで、だからこそ今までやってきたことをしっかり発揮して。自信持って臨もうと声をかけた」と振り返り「この経験を次のステップ、大学、社会人やいろいろなステージで発揮したいと思う。新たに強みを次の代につないで、日本一になってくれると信じている」と後輩に夢を託していた。

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