エンゼルス・大谷 今季投手絶望的 手術したじん帯周辺の屈筋回内筋痛 投球再開まで4~6週間

[ 2020年8月5日 02:30 ]

アストロズ戦の2回途中、マドン監督(左)に降板を告げられる大谷(AP)
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 エンゼルスは3日(日本時間4日)、大谷翔平投手(26)が右肘付近の屈筋回内筋痛と診断されたと発表した。投球再開まで4~6週間を要する見込み。今季中の投手復帰は厳しくなった。(奥田秀樹通信員)

 2日の登板後に右腕のMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた大谷に待っていたのは非情な診断だった。投球再開まで4~6週間。残り約8週間しかない今季中の投手復帰は絶望的となった。

 異常が見つかった屈筋回内筋は前腕内側の筋肉群。18年6月に損傷が見つかり、同年10月に再建手術を受けた右肘の内側側副じん帯を保護している。球団によると、症状は3段階のうち最も弱い「グレード1」か中程度の「グレード2」の診断。じん帯損傷よりは軽傷で、ケアすれば癖にはなりにくいという。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は3日、関係者の話として、エンゼルスが依然として大谷を二刀流選手として見ており、打者に専念させる考えは持っていないと報じた。チームは3日(日本時間4日)に試合がなく、4日(同5日)から敵地でマリナーズとの3連戦に臨む。大谷もチームに同行し、当面は日々の状態を見ながらDH出場に備える。

 18年の右肘手術、昨年9月の左膝手術を経て、二刀流復活を期していたメジャー3年目が暗転。まずは昨季同様、打者としてチームへの貢献を目指す。

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