龍谷 延長13回タイブレーク制しサヨナラV!代打・中島が劇打

[ 2020年8月5日 05:30 ]

佐賀大会・決勝   龍谷8―7敬徳 ( 2020年8月4日    みどりの森県営 )

<龍谷・敬徳>サヨナラ勝ち。喜びを爆発させる龍谷ナイン
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 殊勲打の龍谷・中島旭教外野手(3年)は、あっという間にチームメートにもみくちゃにされた。無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した延長13回。先頭のバント安打で無死満塁となり、代打で登場した。2ストライクからの3球目の内角直球を左前へ。4時間7分の死闘にケリをつけて「追い込まれて焦ったけど、体が勝手に反応した。サヨナラ打は人生で初めて。とても気持ち良かった」と喜びを爆発させた。

 徳山誠一朗監督から「バッテイングが一番いい」と評される中島だが、大会1カ月前に右肩を痛め、準決勝まで打席に立つことはなかった。序盤から点を取り合う展開の中「ベンチ裏で声を出して振っていました」と準備して結果を出した。

 昨秋の県大会は初戦で敗退。新型コロナウイルス感染拡大での自粛期間中には、自宅に打撃マシンがある部員の家に集まり、振り込んだ。今大会は打撃が好調で全試合で5点以上を挙げた。4安打をマークし、投げては3番手で5回3失点だったエース田中遼我(3年)は「去年の秋はこんなに打てなかったと思う」と話した。17安打で打ち勝って、ついに佐賀37校の頂点に立った。

 大会前、徳山監督は優勝して「チャンピオンTシャツ」を作ろうと提案した。「1チームしかできないことをやろうと思った」と指揮官。田中は「みんなで絶対に優勝しようと思った」と励みになったと振り返った。優勝しても甲子園には行けない。でも、仲間たちと最高の思い出ができた。

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