広島 今季初の火曜日勝利 長野&広輔の3ラン2発で逆転

[ 2020年8月5日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6-3ヤクルト ( 2020年8月4日    神宮 )

<ヤ・広(6)>8回1死一、二塁、田中広が中越えに3ランを放ちガッツポーズ(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 広島は4日のヤクルト戦に6―3で逆転勝ち。3点を追う7回に長野久義外野手(35)の1号右越え3ランで追い付くと、8回には田中広輔内野手(31)がバックスクリーン右へ勝ち越しの3号3ランだ。4番手で7回途中から好救援した塹江が2勝目。チームは鬼門の火曜日に初星を挙げ、7月11、12日の中日戦以来となる連勝で最下位を脱出した。 

 待望久しい快音が敵地に響き渡った。同点の8回1死一、二塁で打席に田中広。カウント3―1から3番手・清水が投じた内寄り低め直球を振り抜くと、放物線を描いた打球はバックスクリーン右へ着弾した。選手会長は白い歯をのぞかせる。

 「カウント有利だったので直球に絞って思い切り振った。(打球が)上がり過ぎ、どうかな…と思ったけど、入ってよかった」

 値千金弾を呼ぶお膳立ては整っていた。先頭・松山がボテボテの三塁内野安打で出塁すると、続く坂倉は中前へしぶとくポテン安打を運ぶ。1死後、6月28日の中日戦以来28試合ぶりで、この幸運を生かす3号勝ち越し3ランが飛び出した。

 流れを引き寄せたのは百戦錬磨のベテランだった。3点劣勢の7回。1死一、二塁で首脳陣は2番・菊池涼に今季初の代打・ピレラを送ったものの不発。勝負手が実らず、憂色濃い中で長野が勝負強さを発揮し、起死回生の一発を見舞った。

 「みんなでつないだチャンスだったので、ランナーを還すことができてよかった」

 代わったばかりのマクガフが1ストライクから投じた外角直球。巧みなリストワークで捉えると、打球は右翼ポール際に吸い込まれた。3試合連続の先発3番起用に、3試合連続のマルチ安打となる鮮やかな1号同点3ランで応えてみせた。

 9連戦の初戦で0勝4敗だった火曜日に初星を挙げ、今後に弾みがつく1勝。7月11、12日の中日戦以来となる連勝で最下位を脱出した佐々岡監督は「大きな一発。中でも広輔は本塁打が欲しい場面で最高の結果を出してくれた」と称えた。

 接戦で勝ち切れず、苦戦続きの今季。選手会長に就任した田中広は「我慢強くやっていこう」とナインだけでなく、自分自身にも言い聞かせる。苦悩の中に見えたひと筋の光。

 「諦めずに攻撃すれば、こういうこともあると改めて感じた。これからも辛抱強く、我慢強く戦いたい」

 リーグ3連覇の誇り高き中心選手。輝きはまだ失っていない。 (江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年8月5日のニュース