一山麻緒、日本勢17年ぶり入賞8位「世界の方たちは暑くても強い」実感も 笑顔のゴール「悔いはない」

[ 2021年8月7日 08:42 ]

東京五輪第16日 陸上女子マラソン ( 2021年8月7日    札幌市内 )

「9番より8番の方がうれしかったので…」両手を上げ8位でフィニッシュした一山麻緒(ロイター)

 女子マラソンで日本代表の表彰台はならなかった。最高位は一山麻緒(24=ワコール)が2時間30分13秒の8位。日本勢としては2004年アテネ五輪で金メダルを獲得した野口みずき以来の入賞となった。

 ゴール後「きょうに向けて頑張ってきて、世界の選手と一緒に走ってみて、世界の方たちは暑くても強いな」と、世界と差を口にした一山。一時は9位まで下げたが、1つ順位を上げてのゴールに「9番よりかは8番の方がうれしかったので、最後は笑顔で終わろうと手を上げてゴールしました」と振り返った。

 所属先の永山監督が課す猛練習「鬼メニュー」をこなしてきた。「これ以上頑張れないというくらい(練習で)走った。きょうは勝てなかったけど、きょうはきょうで悔いはないです」と晴れやかな表情。また、「チームを引っ張ってくれた。“私についてこい”と。福士さんの背中があって、今の私がある」と所属先の先輩、福士加代子への感謝の思いも口にした。

 一山は3キロ過ぎ、先頭集団の15mほど後ろに続く大集団で力走。5キロ過ぎで大集団の先頭を走り、13キロ過ぎでもペースを保った。中間地点では1時間15分14秒で通過。26キロ地点で先頭集団10人に入り、世界記録保持者のロザ・デレジェらケニア勢3人と、サルピーター、ロザ・デレジェ(エチオピア)、モリー・セイデル(米国)らと粘り強く走り続けた。30キロ過ぎでも先頭集団に食らいついた。35キロ地点で先頭集団は2時間2分58秒で通過。この5㎞は16分54秒にペースアップし、一山は2時間3分25秒で通過した。それでも最後まで粘り強く走り、4大会ぶりの入賞を果たした。

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