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空手・植草歩 16年世界女王が予選敗退 コロナ下、パワハラ騒動などで調整遅れ響いたか

[ 2021年8月7日 16:50 ]

東京五輪第16日 空手・女子61キロ超級 ( 2021年8月7日    日本武道館 )

アゼルバイジャンの選手と戦う空手の組手女子61キロ超級の植草歩(左) (AP)
Photo By AP

 空手の組手女子61キロ超級の植草歩(29=JAL)が、同階級の予選ラウンドで上位2人に入れず、メダルが確定する準決勝進出を逃した。

 5人で争う予選ラウンドでは、各組の上位2人に入ることが準決勝進出の条件。植草は初戦で19年欧州王者のシルビア・セメラロ(イタリア)に3-4の逆転負けを喫すると、18年世界王者のイリーナ・ザレツカ(アゼルバイジャン)にも1-4で敗れて連敗。メルテム・ホジャオウルアキョル(トルコ)には5-4で勝利したものの、準決勝進出の望みは消滅。最終4戦目の前には敗退が決定していたものの、ソフィア・ベルルツェワ(カザフスタン)に5―1で勝利した。

 全日本選手権女子組手では15年から4連覇。16年には世界選手権も制した女王が、早すぎる敗退となった。

 新型コロナの影響を受け、練習拠点も縮小されるなど苦難を味わった。さらに帝京大時代の恩師で当時の全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫強化委員長(65)から竹刀を使った稽古で今年1月27日に左目を負傷したというパワーハラスメントを告白し、同氏の解任劇に発展。競技に集中できない環境が続いたことで調整が遅れる不運もあった。

 ◆植草 歩(うえくさ・あゆみ)1992年(平4)7月25日生まれ、千葉県八街市出身の28歳。小3で空手を始める。柏日体高(現日体大柏)―帝京大―高栄警備保障―JAL。13年ワールドゲームズ、16年世界選手権、18年アジア大会優勝。18年世界選手権は銀メダル。昨年3月に東京五輪61キロ超級代表に内定。得意技は中段突き。家族は両親と姉。1メートル68、70キロ。

 【パワハラ騒動経過】
 ▼1月27日 竹刀を使用した稽古で左目を負傷。
 ▼3月24日 植草が香川氏を告発したことが明るみに。
 ▼同28日 自身のブログで香川氏によるパワハラ事案を克明につづる。
 ▼同31日 全空連の倫理委員会が都内で両者から事情聴取。
 ▼4月1日 倫理委員会による聴取を受け、植草側が刑事告訴方針を撤回。
 ▼同6日 香川氏が強化委員長および全空連理事からの辞意を固める。
 ▼同9日 全空連の臨時理事会で香川氏の強化委員長解任と、理事辞任を決議。
 ▼同15日 全空連が臨時理事会の内容を公開し、香川氏によるパワハラは認定されなかったことが公に。

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