AS日本 チームフリールーティン4位 井村監督10度目五輪で初のメダルなし

[ 2021年8月7日 20:35 ]

東京五輪第16日   アーティスティックスイミング・チーム・フリールーティン ( 2021年8月7日    東京アクアティクスセンター )

日本のチーム・フリールーティンの演技(ロイター)

 アーティスティックスイミング(AS)チーム・フリールーティン(FR)で、日本(乾、吉田、木島、京極、塚本、福村、安永、柳沢)は94.9333点で4位に終わった。前日のテクニカル・ルーティン(TR)との合計も188.3106点で4位。銅メダルを獲得した16年リオデジャネイロ五輪に続く、2大会連続のメダルを逃した。デュエットTR、FRを含めた全項目で1位ROC(ロシアオリンピック委員会)、2位中国、3位ウクライナに次ぐ4位。19年世界選手権とも同じ順位で、大会前からついていた格付けを変えられなかった。ロシア勢は同種目五輪6連覇。中国は3大会連続の銀メダルで、ウクライナは初のメダル獲得となった。

 井村雅代監督(70)はASが正式種目になった84年ロサンゼルス以降の全五輪で監督を務め、今回が10大会目。中国を指揮した08年北京五輪、12年ロンドン五輪を含めた過去9大会は全てメダルを獲得し、銀5個、銅11個を手にしてきたが、TOKYOで初めて表彰台を逃した。

 今回のフリーは「祭り」をテーマにした。新型コロナ感染拡大前は日本の祭りの楽しさを世界に発信する狙いがあったが「意味合いが変わった。たくさんのお祭りが中止される中、世界中の皆さまにお祭りができる日を目標に頑張りましょうというメッセージを送りたい」と意欲を見せていた。

 しかし、今大会は採点競技のASでは国際大会で力をアピールすることが重要とされるASにおいて、新型コロナウイルス禍でなかなか海外に出る機会をつくれなかったことが響いた。井村ヘッドコーチもテクニカルルーティン後には「点数を見て、ここまで日本に出さないか、と思った。最初からランキングをつけられているみたい」と語っていたが、3位のウクライナに0.8912点差を付けられた差を覆すことが出来なかった。

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