空手・荒賀龍太郎 準決勝で敗れて「銅」! 空手組手勢で唯一のメダル

[ 2021年8月7日 20:46 ]

東京五輪第16日 空手・男子75キロ級 ( 2021年8月7日    日本武道館 )

準決勝でハメディ(左)に敗れ、荒賀はうなだれる(AP)
Photo By AP

 空手男子組手75キロ超級の荒賀龍太郎(30=荒賀道場)が7日、準決勝でタレグ・ハメディ(サウジアラビア)に敗れ、決勝進出を逃した。3位決定戦が行われないため、銅メダルが確定した。

 予選では18年世界選手権で銅メダルの強豪、ウウル・アクタシュ(トルコ)を5-3で下すなど、圧巻の3連勝。あっさりとメダル獲得を決めた。しかし、準決勝ではアジア選手権を2回制している強豪に屈した。

 空手形女子で銀メダルを獲得した清水希容とは同じ関西出身ということもあって、以前から励まし合ってきた。「世界チャンピオン同士。重圧がかかるけど、しっかり頑張ろうと言い合っている」。現役として活躍するかたわら、母校の京産大ではコーチを務め、日本一を目指す学生からも刺激を受けた。技の速さから“スピードドラゴン”の異名を持つが、実はメンタルの強さも大きな武器。昨年12月には新型コロナウイルスの陽性判定を受けて一時療養を余儀なくされたが、しっかりと立て直し、大一番に挑んでいた。

 組手は男女3階級ずつの計6階級だが、日本は5階級で敗退。最後の砦が荒賀だった。全日本選手権で優勝5回、16年には世界選手権を制した実力者。惜しくも頂点には届かなかったが、組手では世界屈指と言われるスピードのある突きを武器に、しっかりとメダルをつかみ取った。

 ◆荒賀 龍太郎(あらが・りゅうたろう)1990年(平2)10月16日生まれ、京都府亀岡市出身の30歳。京都外大西高―京都産業大―荒賀道場。全日本選手権で優勝5回、16年には世界選手権を制した。空手一家の生まれで、両親が道場を経営。姉・知子は04年、06年の世界選手権53キロ級を連覇している。1メートル84、82キロ、82キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月7日のニュース