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レスリング・乙黒拓斗 若きエースが金メダル! 日本男子では12年ロンドンの米満以来、2大会ぶり快挙

[ 2021年8月7日 20:07 ]

東京五輪第16日 レスリング男子フリースタイル65キロ級決勝 ( 2021年8月7日    幕張メッセ )

レスリング男子フリースタイル65キロ級で、金メダルを獲得した乙黒拓斗 (AP)
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 レスリング男子フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗(22=自衛隊)が、決勝でハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)を下し、金メダルを獲得した。日本男子勢としては2012年ロンドン五輪の男子フリースタイル66キロ級・米満達弘以来、2大会ぶりの金メダルとなった。

 第1ピリオドは2-2の同点。第2ピリオドも終了間際まで迫られたが、残り約15秒でポイントを奪い、最後は1ポイント差まで迫られたが5-4で逃げ切り勝ち。試合後は感極まって喜んだ。

 1回戦では落ち着いた試合運びでトゥルガ・トゥムル・オチル(モンゴル)に完勝。勢いに乗って、2回戦では実力者のイスマイル・ムスカエブ(ハンガリー)、準決勝では世界ランキング1位のガジムラド・ラシドフ(ROC)を撃破する。そして決勝では61キロ級で3度も世界一になっている強豪を倒し、見事に金メダルを手にした。

 幼少期から「天才」と言われた有望株だった。出身の山梨県を離れ、有望選手を寄宿制で育成する日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミーで高校6冠を獲得するなど成長。山梨学院大に進学すると、高田裕司監督や小幡邦彦コーチらの指導で実力に磨きをかけた。シニアの国際大会デビュー戦となった2018年4月のW杯では61キロ級の世界王者を撃破。さらに同年10月の世界選手権では19歳10カ月で優勝し、74年大会を制した高田裕司の20歳6カ月を抜く日本男子歴代最年少の世界王者誕生となった。五輪、世界選手権を通じて日本男子では初の10代金メダリストだった。

 2019年の世界選手権では3回戦で敗れるなど心配されたが、同年の日本選手権で見事に五輪切符を獲得。今年4月のアジア選手権では1年2カ月ぶりの実戦となりながらも圧巻の強さで連覇。男子レスリング界の「若きエース」に上り詰めた。兄・圭祐はフリースタイル74キロ級で悔しい初戦敗退。切磋琢磨(せっさたくま)してきた兄の思いも背負って戦っての金メダルだった。

 ◆乙黒 拓斗(おとぐろ・たくと) 1998年(平10)12月13日生まれ、山梨県笛吹市出身。山梨農林高で競技をしていた父・正也さんの影響で、兄・圭祐とともに4歳で開始。石和南小卒業後にJOCエリートアカデミーに入り、東京・帝京高でインターハイ3連覇。15年世界カデット54キロ級優勝。山梨学院大に進学し、2018年の世界選手権で優勝。20、21年のアジア選手権を連覇した。乃木坂46のファンで、趣味は動画観賞。1メートル73。右構え。

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