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喜友名に「金」まとわせた空手衣 沖縄市「守礼堂」演武下支え

[ 2021年8月7日 05:30 ]

東京五輪第15日 空手 ( 2021年8月6日    日本武道館 )

喜友名が着用する空手衣を製作する守礼堂の沖縄本社
Photo By スポニチ

 形は技術点7割、競技点3割で採点する競技規定が19年から採用されている。一つの技をより速く、鋭く、力強く7人の審判員に見せるために、選手が着用する空手衣も重要な要素となっている。

 喜友名や女子形の清水希容が着用しているのが、沖縄市に本社を置く守礼堂の空手衣。同社では東京五輪に向けて各選手の希望を聞きながら、素材開発から縫製に至るまで、こだわりの空手衣を作ってきた。一般的に大人用の上着の重量は組手用が0・8キロ程度とされる中、形用は約1・2キロと重い。組手選手は腕周りの動きやすさなどを重視するが、形選手は下着を太めに作るなど、“見た目”にもこだわる傾向があるという。

 守礼堂の中曽根健士社長によれば「喜友名選手はほとんど要望がない」としつつも、「汗っかきを自認しており、演武の間に適度に乾き、次の演武でもしっかりパフォーマンスできる空手衣を要望している」という。同社では繊維メーカーと協力し、独自の素材開発に着手。詳細は企業秘密ながら、間隔が数十分間しかない予選でも最高の演武ができる空手衣を作り上げてきた。

 ウオーミングアップでは適度に汗を染みこませることで、突きや蹴りなどでスピードや鋭さを感じさせる「きぬ擦れ音」も生む。「音」は形の採点項目に入っていないものの、審判員も人間。五感に訴える勝負服とともに、喜友名が迫力あふれる演武で世界の頂点へと上り詰めた。

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