鈴木亜由子、マラソン終盤追い上げ19位「最後まで気持ちを切らさず走った」

[ 2021年8月7日 09:04 ]

東京五輪第16日 陸上女子マラソン ( 2021年8月7日    札幌市内 )

<東京五輪 女子マラソン>道庁赤レンガ前の前を走る鈴木(右)=撮影・西海健太郎
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 女子マラソンで日本代表の鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)は2時間33分14秒で19位だった。

 鈴木はスタートから3キロ過ぎ、先頭から15mほど後ろの大集団で一山とともに力走。13キロ過ぎで先頭集団の後方で粘った。15キロ過ぎでやや遅れ始めたが、18.8キロ地点で北海道大学の構内に入り、8秒ほどあったビハインドを跳ね返して先頭集団の後方に追いついた。中間地点では1時間15分35秒で通過。30キロ過ぎは先頭から2分25秒差の1時間48分15秒で27位だったが、そこから粘りの走りを見せて終盤に順位を上げた。

 レース後「苦しかったが、最後まで気持ちを切らさずに走った。最後は力を出し尽くすということは練習でイメージしてきた」とコメント。トラックで出場した16年リオ五輪は左足の故障で1万メートルを棄権、5000メートルは予選落ちの不本意な結果に終わった。東京五輪へ向けマラソン挑戦を決断し、19年9月のマラソングランドチャンピオンシップで切符を確保した。鈴木は「リオの経験があったからこそ、今日がありますし、私だけの力じゃなくていろんな人に支えてもらってゴールできた。感謝しています」と話した。

 ◆鈴木 亜由子(すずき・あゆこ)1991年(平3)10月8日生まれ、愛知県豊橋市出身の29歳。進学校の時習館高から名大経済学部に現役合格。16年リオ五輪は5000メートル予選で12位。初マラソンとなった18年北海道マラソンで優勝し、昨夏のMGCは2位に入って五輪代表を決めた。マラソンの自己ベストは2時間28分32秒。1メートル54、38キロ。

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2021年8月7日のニュース