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卓球男子団体銅 張本「水谷さんがいてのチーム。感謝しかない」、24年パリ五輪へ「すぐ練習再開したい」

[ 2021年8月7日 05:30 ]

東京五輪第15日 卓球男子団体3位決定戦   日本3ー1韓国 ( 2021年8月6日    東京体育館 )

男子団体で銅メダルを獲得し、喜ぶ水谷隼(手前)に抱きつく張本智和
Photo By 共同

 男子団体3位決定戦で、日本は韓国を3―1で下して銅メダル獲得。前回リオデジャネイロ五輪の銀メダルに続いて表彰台に立った。世界ランキング4位のエース張本智和(18=木下グループ)が、2戦目の日韓エース対決で同12位の張禹珍(25)に3―1で勝利。シングルスは4回戦で敗退したものの、団体戦はダブルスを合わせ6戦全勝とメダル獲得に大きく貢献した。

 いつもの張本だ。ど派手なガッツポーズも、感情むき出しの喜び方も、18歳のありのままの姿。4戦目の水谷が銅メダルを決めると、ベンチから真っ先にコートへ飛び出して抱きついた。

 「水谷さんがいてのチーム。決めてくれると信じていました。感謝しかないです」

 プレーも、らしさ全開だった。2戦目の韓国のエース張禹珍戦は、序盤から得点ごとに吠えた。並んで迎えた第3ゲーム、5―8から追い上げた。持ち味の勝負強さを発揮。10―10から、2連続で相手の強打をカウンターでぶち抜いた。続くゲームも制した。シングルスは静かなまま4回戦で敗れた。団体戦は一転、元気も実力もよみがえり、ダブルスを含めて6戦全勝。エースとしての役割を果たした。

 日本卓球協会に手塩にかけて育てられた。日本代表に選ばれ、中学で仙台市から上京した。待っていたのは、卓球の練習だけではなかった。水泳、逆立ち、マット運動、蹴る、投げるなど、あらゆる運動をさせられた。代表の倉嶋洋介監督が将来のために、特別メニューを作らせたのだ。

 中国の卓球選手だった両親の指導で小学生から頭角を現した。「卓球は宿題が終わってから」というしつけで、CM出演する学研のテストで全国1位の点を取るほど勉強も頑張った。しかし、卓球と勉強漬けのため、他のスポーツがからっきしできなかった。

 “特訓”の効果を、本人は「泳げるようになったことぐらいですかね」と笑うが、体への意識は確実に芽生えた。真面目な性格でコツコツ励み、今、20メートル走の数値などは代表で上位に位置する。コロナ禍の昨年、試合がない中でも筋トレを欠かさなかった。東日本大震災から節目の10年となる五輪で、活躍する土壌ができていた。

 次の五輪は3年後にやってくる。向上心の塊は「少し休んですぐ練習を再開したい。現状維持じゃ次の五輪に出られる保証はない」と銅の余韻に浸らなかった。金メダルへの戦いはもう始まっている。

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