【M-1】ウエストランドは毒舌新風 大吉「不思議で新しいボヤキ漫才」立川志らく「毒があるのが面白い」

[ 2022年12月18日 22:45 ]

「博多華丸・大吉」の博多大吉
Photo By スポニチ

 過去最多の7261組が参加した漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ2022」決勝戦が18日に行われ、2年ぶり2度目の決勝進出となった「ウエストランド」(昨年は準々決勝敗退)が見事に優勝を飾った。

 河本太(38)の繰り出す「あるなしクイズ」をネタに、井口浩之(39)の怒りやうっぷんがネタを通じてにじみ出るような漫才で笑いを誘い、2年連続2度目の決勝進出となった「ロングコートダディ」、5年ぶり2度目の決勝進出となった「さや香」(昨年は準決勝敗退)を破って、優勝を飾った。

 10組が参加した決勝ファーストラウンドは3位通過ながらも、審査員は高評価連発。井口が「松本さんが前回の時に、もっと“刺して”ほしかったと言ったので、最悪どうなっても松本さんのせいにしようと思って、思い切ってやりました。それがよかった」と話し、お笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志(59)は「いや、ちゃんと来てくれたと思うよ。おもしろかった。全然、進化しているというか、すごい楽しかったですね」と称えた。

 落語家の立川志らく(59)も「今の時代は人を傷つけてはいけない時代なんです。それが人を傷つけまくるでしょ。だから、あなた方がスターになってくれれば時代が変わる。本来、笑いというのはそういうもの。毒があるのが面白いので、これが王道になってほしいという願いも込めて、98点にしました」と今大会、審査員で最高得点となった98点の理由を話し、5年ぶりに審査員を務めたお笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多大吉(51)も「これまでのボヤキ漫才は、ツッコミがきつく怒らないと成立しなかったんですが、ここはなんで成立するのか、不思議で新しいボヤキ漫才」と称えた。

 さらに「中川家」の礼二(50)も「文句系は、僕らもテレビでは言わず、劇場で言ったりするんですが、いつも井口くんが一方的に悪口を言うが、今回はある・なしのテーマに沿って、やっているのですごく聞きやすくて面白かった」と認め、「サンドウィッチマン」の富澤たけし(48)も「このネタで笑ってしまっているということは、気持ちのどこかにそれがあるということですから、共犯だな」と納得顔だった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月18日のニュース