元旧統一教会信者のタレント 宗教法人に訴え「人権を奪い、家庭を崩壊させ…それは宗教とは思いません」

[ 2022年12月18日 21:32 ]

飯星景子(2012年撮影)
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 タレントの飯星景子(59)が18日に、TBS系「報道の日2022」(後6・30~)に出演。安倍晋三元首相の銃撃事件後初めて、同番組の取材に応じ、旧統一教会に入信していた頃の自身の実体験を語った。

 1992年に旧統一教会に入信し、その後脱会。飯星は当時について「聞く耳も持たない。“あなたと私は違う人間”。壊れたテープレコーダーみたいに私はそれしか言わない」と回顧。しかし、頑なな心を動かしたのは父の存在だったようで、「下を向いたまま、“会ってもらいたい人がいるんだ”って私に言った。その時の父の顔があまりにも弱々しくて10も20も年老いたおじいさんみたいに見えて、その顔を見た時に“私のせいでそんなに苦しんでいる”っていうことが身に染みて分かった」と振り返った。

 続けて、「その時の父の心情は分からないけど、私が見ていた限りでは万策尽きたっていう感じでしたよね。父は私の尊厳と人権を守ってくれた。心から感謝しています」と父への感謝を口に。その後、父が勧めるカウンセラーを受け入れ、脱会への道を歩み始めたという。

 当時1番辛かったことについて、「最後の最後まで残ったのが、お恥ずかしい話なんですけどプライドなんです。色んな人に迷惑をかけ大騒ぎして、父はあんな顔にもなり、“私ってこんなにバカだったんだ”っていうのを認めるのが辛かった」と回想。実体験を踏まえて、「だから、認められないで帰ってこれない人はいっぱいいると思います。統一教会だけじゃなくカルトっていう所には」と話した。

 最後には、「もう宗教法人はなくなっても良いんじゃないですか?人権を奪い、家庭を崩壊させ、出る自由もなく、心も時間も拘束して、私はそれは宗教とは思いません」と力強く自身の考えを語った。

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2022年12月18日のニュース