西武・栗山 交流戦歴代3位308安打 新井さん超え「とても光栄」

[ 2021年6月9日 05:30 ]

交流戦   西武8―3DeNA ( 2021年6月8日    メットライフD )

<西・D>4回無死一、二塁 勝ち越しの右前適時打を放つ栗山(撮影・久冨木 修)
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 試合前の練習からほとんど口を開かず、求道者のような立ち居振る舞いで刀、ならぬバットを黙々と研ぐ。極限まで高められた集中力。西武・栗山は打席でも己の世界に没頭していた。1―1の4回無死一、二塁。ピープルズの初球、132キロのチェンジアップを斬る。一塁手の横を鋭く抜く勝ち越しの右前適時打。この回一挙6点の起点となった。

 「集中していた。勝負どころだと思ったし、いい流れを持ってこられて良かった」。連続四球で迎えた好機。四球の後の初球を狙う――は勝負の鉄則だが、栗山の意識からは消えていた。「確かにそうですね。言われてみれば…」。好球必打。体が自然と反応していた。

 プロ20年目。積み上げた交流戦での安打は308本となった。試合前に並んでいた新井(広島)を抜いて歴代単独3位。「新井さんを1本でも超えられてとても光栄」。2位の今江(楽天)は3本差で「(1位の)鳥谷さんを超えるのは厳しいけど、今江は同い年。何とか超したいなと思う」と笑いながらターゲットに定めた。

 対戦の少ないセ・リーグの投手を打つのは至難の業。栗山も「シンプルにいければいいけど、イメージがしづらい」と正直に言う。安打を積み重ねてこられたのは鉄則すら忘れていたほど、達人の域である集中力だ。ピープルズとも初対決。追い込まれる前の積極的な初球打ちは別の意味での「鉄則」だった。

 通算2000安打にも残り39本。この日で3試合連続で4番に座る37歳は「これからも数多く積み重ねていけるように」と貪欲に前を向いた。その刀で、さらに敵を斬る。(鈴木 勝巳)

 ≪2000試合出場まであと4≫栗山(西)が4回に決勝の右安打。交流戦の通算安打数を308とし、新井貴浩(広)の307を抜く単独3位に浮上した。また、歴代最多は鳥谷(ロ)の333だが2位の今江年晶(楽)の311にはあと3本。栗山はこの日が1996試合目の出場。過去51人で、西武では伊東勤(2379試合)しかいない2000試合出場まではあと4試合だ。

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