楽天、岸復活で交流戦単独首位浮上!宝刀チェンジアップの精度戻った…竜斬りで2カ月ぶり3勝目

[ 2021年6月9日 05:30 ]

交流戦   楽天5―2中日 ( 2021年6月8日    楽天生命 )

<楽・中>中日に勝利し笑顔でガッツポーズする岸(左)と鈴木大(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 首位を走る楽天は8日、中日戦に勝利して17年以来4年ぶりの6連勝を決め、19年以来2年ぶりの貯金10に到達。2位のソフトバンクとの差を2・5ゲームに広げ、交流戦も単独首位に浮上した。2軍再調整から復帰した先発の岸孝之投手(36)が6回2失点で4月6日の西武戦以来の3勝目。この日はパ・リーグが3勝1敗2分けで通算33勝とし、序盤からリードを許していたセ・リーグに並んだ(9分け)。

 うれしかった。普段はクールな岸がヒーローインタビューで地元・仙台のファンに素直な胸の内を明かした。「しんどかった。ずっと勝てず、貢献できていなかった。良いチームの流れを切らないように、自分を信じて投げた」。2カ月ぶりとなる3勝目は今季の本拠地初勝利となった。

 序盤から走者を背負う苦しい投球だったが、3回まで無失点。4回に福田に先制ソロを浴びても「ホームラン1本で落ち込んでいる場合じゃない」と自らを奮い立たせた。6回で7安打を浴びたが2失点と試合をつくり先発の役割を全うした。

 百戦錬磨のベテランが自信を失っていた。今季初登板だった3月30日のロッテ戦で完封勝利を飾るなど2連勝。だが4月13日のロッテ戦から5月25日の巨人戦まで7試合で4連敗を喫した。過去の投球映像を見直し、スコアラーやトレーナーにも相談したが原因が分からず、ローテーションを外れることが決まった。

 「石井監督が(不調でも)外さずに使ってくれた」と感謝の思いが強い右腕が2軍でテーマとしたのは得意球であるチェンジアップの復活。1日のイースタン・リーグのヤクルト戦は5回2/3を11安打7失点と打ち込まれたが、この登板で手応えが残る。2軍戦だからこそ、勝敗にとらわれることなくフォームの修正に専念。「勝ちたいという気持ちで力んでいた」というフォームから力みが消えると、チェンジアップの精度もよみがえった。

 4回に先制ソロを浴びた後は3者連続で空振り三振。井領、溝脇は右腕特有のブレーキの利いたチェンジアップだった。試合前時点で同球種の被打率は・364だったが、この日は8三振中、4三振を奪った。「フォームのバランスが良くなったから球も良くなった。ずっとチェンジアップが良くなくて、何とかしたいと思っていた」と手応えを語る。

 6連勝で貯金10とした石井監督も「岸が踏ん張ってくれた。ナイスゲームだった」と目を細めた。リーグ首位を走るチームは交流戦も単独首位に躍り出た。まずは交流戦で頂点に立ち、13年以来8年ぶりの優勝に向かう。(重光 晋太郎)

続きを表示

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2021年6月9日のニュース