阪神・佐藤輝 初の5番で初の4三振 リーグワースト82三振も…フルスイングでやり返す

[ 2021年6月9日 05:30 ]

交流戦   阪神3-2日本ハム ( 2021年6月8日    札幌D )

<日・阪(1)>3回2死、空振り三振の佐藤輝(撮影・高橋 茂夫)
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 公式戦55試合目で初の5番を任された阪神のドラフト1位・佐藤輝は、2度の得点圏で空振り三振に倒れるなど、プロ初の1試合4三振を喫した。

 1打席目は初回に1点を先制し、なおも無死満塁の絶好機。だが、上沢に2球で追い込まれると、外角への136キロフォークを振らされ、3球で空振り三振にたおれた。3回2死走者なしの2打席目、6回1死走者なしの3打席目はバットにボールを当てることすらできず。3打席連続で空振り三振を奪われ、パ・リーグを代表する右腕に苦杯をなめた。

 4打席目は同点の8回2死一、二塁。6日ソフトバンク戦では和田の前に3打席連続空振り三振の後、4打席目にバックスクリーン右へ15号ホームランを放っていた。再び同じシナリオを描くのか――。球場の期待度は最高潮に高まったが、左腕・堀が2ボール2ストライクから投じた外角低めのスライダーに、無情にもバットは空を切った。日本ハムファンの拍手と阪神ファンのため息が入り交じる中、大器は屈辱をかみしめるかのようにベンチへ下がった。

 矢野監督は5番起用について、右の大山の後に左打者を置く狙いかと問われ、「まあそれもあるし、俺の中では他にも(ある)」と多くは語らなかった。これでリーグワーストの三振数は82。だが、交流戦期間中に「三振してしまうのは技術が足りないだけ。そこで当てていくような打撃は自分はしたくないので。強く振るのは変えずにやっていきたい」と語っていた通り、豪快な一振りこそ、一番の持ち味だ。北の大地で味わった悔しさを、きょう9日の第2戦で晴らす。(阪井 日向)

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