関学大左腕・黒原に12球団スカウト熱視線! 最速150キロで全国1勝 虎は今季最多8人態勢でチェック

[ 2021年6月9日 05:30 ]

第70回全日本大学野球選手権 1回戦   関学大6-1松山大 ( 2021年6月8日    神宮 )

<松山大・関西学院大>力投する関学大先発・黒原(撮影・村上 大輔)
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 1回戦4試合と2回戦2試合が行われた。今秋ドラフト上位候補に挙がる最速151キロ左腕の関学大・黒原拓未投手(4年)は松山大との1回戦に先発し、7回1失点の好投。57年ぶりとなる選手権での勝利をもたらした。

 歴史的1勝の中心には、やはりこの男がいた。黒原は7回を投げ、5安打1四球8奪三振で1失点。自身初の神宮で、今秋ドラフト上位候補の名にたがわぬ快投を披露した。

 「絶好調ではなかったんですけど、野手のみんなが先制点を取ってくれて気持ちが楽になった。自分らしくのびのびやろうと思いました」

 ソフトバンクのスピードガンで最速150キロを計測した直球を軸に、序盤3回を無安打投球。4回に4安打を集中され1点を失ったが、冷静だった。「合わせてきていたので後半からカーブ、スライダーを多めにした」。変化球主体に切り替え、5回以降は1安打。硬いとされる神宮のマウンドにも高い適応能力を発揮し「硬い方が好きなので投げにくさは感じなかった」と涼しい顔で振り返った。

 ネット裏には全12球団のスカウトが大挙。阪神は今季最多の8人態勢でチェックし、同大出身の嶌村聡球団本部長は「いい左投手は数名いるので、高校生も含めて精査したい」と上位候補であることを示唆した。畑山俊二統括スカウトも「左であれだけの球速はなかなかいない。スカウトの間でもクロスチェックをしながら決めていきたい」と高評価。今春リーグ戦でもMVPを獲得した即戦力左腕の“市場価値”は、ここにきて急上昇している。

 9日の2回戦・国際武道大戦ではブルペン待機が濃厚だが、状況によっては救援もいとわない。「ここで浮かれずに、関西学生リーグの代表としてしっかり調整したい」。過去、準優勝は2度。悲願の頂点は背番号11にかかっている。(北野 将市)

 ▼オリックス・牧田勝吾編成部副部長 序盤は力みがあったが、チームを全国に連れてきたという思いをマウンドで出せている。左腕として引き続き注目して見ていきたい。

 ▼ロッテ・永野吉成スカウト部長 中盤以降は変化球でカウントを早く取って真っすぐで勝負できていた。左でこれだけのボールが放れて、カウントを取れるボールもある投手はなかなかいない。

 ◇黒原 拓未(くろはら・たくみ)1999年(平11)11月29日生まれ、和歌山県海南市出身の21歳。日方小1年から日方スポーツ少年団で野球を始め、海南中では軟式野球部に所属。智弁和歌山では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏に甲子園出場し、2回戦敗退。関学大では1年春からリーグ戦に出場し通算13勝。今春リーグ戦で最優秀選手、最優秀投手、ベストナインを獲得。1メートル73、76キロ。左投げ左打ち。

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